カテゴリー「芸能・アイドル」の77件の記事

2014年6月23日 (月)

青山円劇カウンシルファイナル『赤鬼』(2014/06/04-15)いつか、黒木華の夜長姫を観てみたい。

青山円劇カウンシルファイナル『赤鬼
期間:2014年6月4日(水)~6月15日(日)
会場:青山円形劇場
演出:中屋敷法仁
出演:黒木華、柄本時生、玉置玲央、小野寺修二

私にとっては久々の青山円形劇場。来年2015年3月に閉館予定というのが、惜しい。
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野田秀樹の作品『赤鬼』を若い演出家・若い役者たちが演じる。野田秀樹の作品に野田秀樹が出演していないことが私にとっては新鮮。しかし、野田秀樹の作品の独特の言いまわしは、どんな役者も野田秀樹にしてしまう。

ある日、村の砂浜に肌の色も言語も違う「赤鬼」が現れた。「赤鬼」は人を喰うと噂され、村人は「赤鬼」を迫害し、そして殺そうとする。村八分にされている「あの女」は、白痴の兄「とんび」、嘘つきの「ミズカネ」と共に「赤鬼」を救おうとするが・・・

野田秀樹は、演劇のテーマについて語られることを極端に嫌っているようだが、この作品のテーマは、「差別」である。ひとは自らの共同体を守るために、異物を遠ざけ、取り除こうとする。しかし、「鬼が人を喰う」のではなく、「鬼を喰うのが人」である。故に、人は鬼である。自分と反対側からみたときに、人は鬼になる。

「あの女」という名前を持たない主人公を演じたのは、黒木華(はる)。第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞したことで注目されているが、野田作品のヒロインとしては、私としては『贋作・桜の森の満開の下』の夜長姫(毬谷友子)に匹敵するような怪演を見せてくれた。いつか、彼女の夜長姫を観てみたい。そんなことを思わせる女優だ。(これは、私にとっては最高級の賛辞である。)


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2014年5月22日 (木)

NO-STyLe-GArden~ノスタルジア~第5回公演『昼下がりにみた夢は…』おせっかいすることの大切さ、おせっかいされることのありがたさ

NO-STyLe-GArden~ノスタルジア~第5回公演『昼下がりにみた夢は…』
会場:劇場MOMO(中野)
期間:2014/05/14(水) ~ 2014/05/18(日)
演出:エダカヨ
出演:江田かよ、森まどか、小野寺志織、井川花林、下井顕太郎、優志、武岡宏樹、坂倉球水、柘植ノゾム、大図愛、岡野里咲、森岡里世、駒井温子、足立雄大郎

中野の劇場MOMOに、エダカヨさん主宰の演劇ユニット「NO-STyLe-GArden」(ノスタルジア)の『昼下がりにみた夢は…』を観に行ってきました。観たのは、5/18(日)の昼公演。NO-STyLe-GArdenの公演を観るのは前作『イエスタデイ ワンス モア』に続いて2度目。

↓劇場MOMOで芝居を観るのは初めて。
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キャリアウーマンのユリは、仕事が上手くいがず、そのせいで年下の恋人ともぎくしゃくしてしまう。そんなとき、もう10年以上帰っていない田舎から一本の電話が。ユキの母親が亡くなったという。久々に田舎に帰ったユキは昼下がりにうたた寝してしまう。そして、目覚めると、そこには若き日のユキの母親がいた。。。

タイムスリップものではなく、いわゆる夢オチものである。夢というものは、その夢に出てくる人物はそれを見るひとの願望やこのひとはこんなひとという想いが強く表れるものだが、しかし、この夢の登場人物たちは彼女の想像を越えて自由に動き回る。

まず、母親の登場の仕方が見事。現実から夢への境目があいまいなまま、ユキは夢の世界に迷いこむ。そして、この芝居は大勢の人物たちがわいわいと慌ただしい場面と、少ない人物が向き合う静かな場面のメリハリがよく効いている。大勢の人物たちがわいわいとしている場面は役者たちが心を合わせて動いていて見ていて楽しい。

この物語のクライマックスは、ユキと母親との親子喧嘩の場面だ。この場面は、恐らく、娘と母が本心で初めてぶつかる。いや、娘の本心を母親がしっかりと受け止める、というべきか。この場面は二人の役者の魂が触れ合う音が聞こえてくるかと思うくらい、素晴らしかった。そして、この場面により、ユキはやっと母親の生とそして死と向き合えることができた。自然に涙が溢れて来た。

母親というものは、子供が大人になるにつれてうっとおしくなるものなのかもしれない。母親というものは、基本的に「おせっかい」をやきたがるものなのかもしれない。でも、「おせっかい」をもうやいてもらえなくなるというときになって、子供たちは「おせっかい」されることのありがたさに気付く。そして、うっとおしいと思っていた「おせっかい」をしたり「おせっかい」されたりすることのできる社会の方が、より生きやすい世の中であることに気づかされる。この芝居を観て、そんなことを想ったりもした。


この作品には前作に引き続きCHANCEの元研修生の森まどかさんが出演していた。彼女は、「日本一、一升瓶のラッパ飲みが似合う女優」に勝手に認定(笑)。清楚そうないでたちとのギャップが面白い役だ。でも、次回は元ヤンでない役も観たい、かな。
彼女は良いカンパニーに巡り合えたと思う。エダカヨさんや仲間たちの出会いを大切に、これからも頑張っていってほしい。私も面が割れてしまったので(笑)、これからは表立って彼女を応援していこう。

↓気仙沼出身の森まどかさんからいただきました。
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2014年5月 7日 (水)

Bunakamura25周年記念『殺風景』最初から最後まで嘘臭い匂いのする家族の物語。

Bunakamura25周年記念『殺風景
期間:2014年5月3日(土・祝)~5月25日(日)
会場:Bunkamura シアターコクーン
演出:赤堀雅秋
出演:八乙女光、大倉孝二、荻野目慶子、江口のりこ、近藤公園、大和田美帆、尾上寛之、太賀、福田転球、駒木根隆介、安藤聖、キムラ緑子、西岡徳馬

赤堀雅秋さんの演出作品ということで興味を持って観てきました。正直、ジャニーズ君が主演というのが不安だったのですが、脇を固める俳優陣が実力派のひとたちなので、なんとかしてくれるだろうと思いながら。

舞台はかって炭鉱の町として栄えた九州の町(大牟田あたりと思われる)。そこで、お隣の住人を皆殺しにするという事件が起きる。その事件を起こした家族の物語。

テーマは家族。そのやっかいな人間関係。家族の尊厳だ、戦争だと息巻きながらも自らは何も決められず、また手も下さない父親、表面上は目立たない波風立てないように振る舞いながらも内面にはどす黒い妬みや恨みを抱く母親。俺は何も知らない関係ないとあくまで傍観者の立場をとり続ける長男。そして、そんな家族の中で自分の在り方がわからない二男。長女はそんな家族と断絶している。

母親の荻野目慶子さんの演技にゾクゾクする。


以下、ネタバレを含みます。これからこの芝居を観る予定の方は読まないでください。


物語の終盤、「殺風景」という言葉が一度だけ出てくる。これは、私が私の生まれた地方都市に戻る度に感じるものと恐ろしく一致していた。その地方都市も色彩がなく、時が止まっているかのようだ。まさに殺風景で、そしてその風景はどこか嘘臭い匂いがする。

そして、この物語で描かれる家族からも、それと同じ匂いがする。

弟が姉にかけた電話の内容は、本当に姉が語るように他愛もないものだったのだろうか。すべては藪の中である。最初から最後の最後まで、そんな嘘臭い匂いが充満しているお芝居だった。

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2014年4月19日 (土)

『酒と涙とジキルとハイド』「ハイド氏に変身する新薬は、あります!」

『酒と涙とジキルとハイド』
期間:2014年4月8日(火)~4月30日(水)
会場:東京芸術劇場 プレイハウス
演出:三谷幸喜
出演:片岡愛之助、優香、藤井隆、迫田孝也


↓とりあえず、カンバンをパシャリ。
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「ジキル博士とハイド氏」をベースに三谷幸喜さんが書き下ろしたシチュエーションコメディ。ジキル博士(片岡愛之助)の実験室で、博士の婚約者(優香)、助手(迫田孝也)、そしてある男(藤井隆)が繰り広げるドタバタ劇。

ジキル博士が開発した新薬は、人間を善悪二つの人格に分ける画期的な薬。それを飲んだジキル博士は、隠された別人格のハイド氏に変身する。

・・・はずだったのだが、その薬が全く効かない。明日の学会で薬の効果を発表する予定の博士は、ある策を弄するのだが、、、

ものごとが悪い方に悪い方に転がっていく、こういう物語を書かせたら、三谷幸喜の右にでるものはいない。1時間45分、腹を抱えて笑いっぱなしだった。科学実験と言えば、の時事ネタも織り交ぜていて、それも楽しい。

片岡愛之助と藤井隆というゲイ達者な役者の掛け合いも面白いが、明らかにその状況を楽しんで火に油を注ぐ迫田孝也が良い役割を果たしている。優香は初舞台とは思えない堂々ぶり。彼女がこれから本格的に女優としてやっていく、という意気込みも感じられた初舞台だった。

4月末まで上演しているので、お時間のある方はぜひ。お薦め。

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2014年3月17日 (月)

『神なき国の騎士―あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?』光溢れる国のドン・キホーテ。

『神なき国の騎士―あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?』
期間:2014年3月3日(月)~3月16日(日)
会場:世田谷パブリックシアター
演出:野村萬斎
出演:野村萬斎、馬渕英俚可、木村了、深谷美歩/谷川昭一朗、村木仁、中村まこと/大駱駝艦

『ドン・キホーテ』を題材に、川村毅が新作を書き下ろし、野村萬斎がドン・キホーテを演じる。

↓行ってきました。
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冒頭、風車に挑んだドン・キホーテは、何故か現代日本の歓楽街に迷い込む。現代の日本を風刺するような場面から、さらに「この世の終わり」という、バリケードによって封鎖された、まさに「ブロックされている」街に、ドン・キホーテの旅は続く。

かってこの国は神様で溢れていた。どこかしこに八百万の神がいた。しかし、この国は、神にすら見捨てられたかのように見える。そして、この国は光で溢れているように見える。しかし、その実は、この国は闇に溢れている。

「輝ける闇」。この相反する言葉を心に宿すのが萬斎ドン・キホーテ。神はいない。ただ、ドン・キホーテのように巨大なものに無謀な戦いを挑み続ける者の心の中にのみ、神は、いる。

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2014年2月12日 (水)

『もっと泣いてよフラッパー』「ごった煮」のような物語。

『もっと泣いてよフラッパー』
2014年2月8日(土)~3月2日(日)
Bunkamura シアターコクーン
演出:串田和美
出演:松たか子/松尾スズキ/秋山菜津子/りょう/大東駿介/鈴木蘭々/太田緑ロランス/大森博史/真那胡敬二/小西康久/酒向芳/内田紳一郎/片岡正二郎/串田和美/片岡亀蔵/石丸幹二 ほか

開館25周年を迎えるBunkamuraの記念公演第2弾、シアターコクーン初代芸術監督である串田和美作・演出による「もっと泣いてよフラッパー」を観てきました。

2幕構成で、たっぷり3時間20分の演目。舞台は1920年代のシカゴという設定だが、その時代と場所のせいなのか、より幻想的な異空間のようでもある。そして、それぞれの登場人物にそれぞれの物語があり、それらが「ごった煮」のようでもある。

第1部は、田舎からシカゴに出てきたジル(松たか子)が、クラブ「ラ・リベルテ」に辿り着くまでの物語。第1部のジルは純朴な田舎娘。クラブ「ラ・リベルテ」を探す彼女が幻想的な世界に迷い込む。第2部は、クラブ「ラ・リベルテ」で踊り子として働き始めたジルや仲間の踊り子たちの物語。第2部のジルは状況に流されながらもしっかりと生きて行く女に生まれ変わっている。


それにしても、私が観たいと想う芝居に、高確率で出演しているのが、秋山菜津子さん。彼女が出たい芝居と私が観たい芝居がシンクロしているのかも。


Bunkamuraシアターコクーン「もっと泣いてよフラッパー」製作発表会見&ミニライブ映像

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この芝居を観ながら、松たか子さんの演じたジル役をCHANCEの文夏さんがやったら面白いだろうなあ、と空目。シカゴの踊り子という設定も面白そうだし、そして何よりビッグバンドで彼女の歌が聴いてみたい、というただの願望ですが。

あと、ボクシングの場面とか、中村JAPANじゃん!と思ってしまった。

2014年2月11日 (火)

『PLAY×LIVE「1×0」アンコール公演エピソード1&2』エピソード1(東京パフォーマンスドール)サガセ サガセ タノシイコト サガセ

『東京パフォーマンスドール PLAY×LIVE「1×0」アンコール公演 エピソード1&2』
期間:2014年1月31日~2月11日(火・祝)
会場:CBGKシブゲキ!!(渋谷)
出演:東京パフォーマンスドール、板倉チヒロ、小松利昌(声)、TPD DASH!!
演出:ウォーリー木下

 東京パフォーマンスドール(TPD)を観に、私が応援しているCHANCEが4/24にライブをするというマウントレーニア・ホールの隣にあるシブゲキ!!に行ってきました。観たのは、「エピソード1」です。

↓こっちじゃなくって、
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↓こっち。
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↓ブログ書きの悲しいサガで、カンバンが出てれば即パシャリ。 
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 この記事では、便宜上、1990年代に活動したTPDを「元祖TPD」、現在活動中のTPDを「新生TPD」を呼ぶことにします。
 読んでくださる方に、最初にお断りしておくと、私はリアルタイムに元祖TPDを観たことがありません。当時のダンサミがどういうものであったのかは、映像で知るのみです。元祖TPDをプロデュースしていた中村龍史さんとの出会いも、中村龍史さんが2011年に「CHANCE」を立ち上げて以降からです。TPDの曲を聴きだしたのも、中村龍史さんがブロデュースする「CHANCE」がTPD曲をやるようになって以降からです。いわば、元祖も新生も初心者目線であることを加味してお読みください。


 開演のブザーがなり、新生TPDのショーが始まる・・・と思いきや、彼女たちはシブヤの地下水路に広がるアンダーワールドに迷い込み、謎のSNS「1×0」(ワンバイゼロ)の秘密を追う、という演劇パートに突入する。

 演劇パートは、彼女たちがお芝居としているというよりも、映像や歌や積み木のような小道具たちがお芝居をしている、という印象。演劇において、小道具は役者と同じく重要な要素には違いない。特に、積み木のような小道具の使い方は上手い。
 しかし、お客さんは小道具ではなく役者を観に劇場にくる。小道具に頼り過ぎることは、彼女たちの演技の成長を妨げるような気がしてならない。
 例えば、水たまりに落ちたあるものを探す場面。手足で水をかきわける芝居に音がつくのだが、音と動きがあっていない。そして、そこは水たまりの中のはずなのに、水たまりの中を歩く、という演技を彼女たちはしていない。普通の地面と水たまりの中を歩くのでは歩き方が違うはずだし、靴や靴下が水浸しになれば、若い女の子が不快に思わないはずがない(だって、濡れたくないから、彼女たちは慌てて積み木の上に上がったのでしょう?)と思うのだけど。
 今挙げた例は些細なことかもしれないけれど、演劇ファンはそういう細部もしっかり観ている。そういう細部ができてくればもっと演劇パートは良くなると思う。

 そして、休憩をはさまず、ダンスサミット(ダンサミ)に突入する。TPD曲やオリジナル曲を交え、ノンストップで9名の女の子たちが歌い踊る。9名の女の子がフリを合わせて踊る姿は圧巻。あとはちゃんと歌えれば恐いものなしですね。
 TPD曲も良いのだけど、新生TPDの良さが現れているのはオリジナル曲「DREAMIN'」のような感じがした。彼女たちはTPDの看板と楽曲を借りてスタートしたけれど、元祖TPDの良さを取り入れつつも元祖TPDとは違った道を歩き始めているようにも感じる。新生TPDは徐々に元祖TPDという衣を脱ぎ捨てていって、自分たちのTPDを創り上げて行けば良いと思う。今はその過渡期だと思うし、そういう時期に新生TPDを観れて良かった。2年後3年後に観たらまた違った印象になるんだろうなあ。

 映像による演出効果と中央後方にあるSmart Glass席の視聴の妨げならないように、ダンサミ中はペンライトやケミカルライトなどの光りもの禁止、立つこと禁止、後ろのお客さんの視界の妨げになるようなアクションも禁止。なのでお客さんは座ったまま声援や掛け声を送り、時に邪魔にならない程度にケチャもする。そして、アンコールになると本編では禁止事項が多くて大人しくしていたお客さんが、それまで抑えていた感情を解き放つように一斉に立ち上がり、跳びはね、踊る。そう、観客はもっとギラギラしていなくっちゃ。
 
 ロビーでは、特典付きのリピータチケットを売っていたり、メンバーがチケットやグッズを手売りしたり、ガチャを引かせていたり(射幸心を煽るようだが、1回500円なら許容範囲だろう)、応援ウチワを使ってメンバーとファンとの交流を図っていたりと、来てくれたお客さんをコアなファンに取り込もんでいこう、という努力が見られる。
 また、路上の練り歩きや無料ライブをするなど、まだ劇場に足を運んでくれていないひとたちにもアピールしていこう、劇場にお客さんを呼び込んでいこう、とする姿勢がみられる。劇場に閉じこもってお客さんが来るのを待っているだけではないのだ。創意工夫すればいくらでも宣伝の仕方はある。

 正直、予想以上に面白かった。アンコール公演ではエピソード2を観ることができなかったが、3月のnew versionでは、エピソード2も観たいと思ったっちゃ。


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 新生TPDが気に入っている方にも、ちょっと違うなと思っている方にもお薦めしたいのが、中村龍史さんがプロデュースしている「CHANCE」というグループ。毎週、木・金・土・日に赤坂の専用シアターでライブをやっています。
 TPD曲が好きならCHANDOLL(木・土)がお薦め。元TPDの中川雅子さんや徳永愛さんも在籍しており、TPD曲もかなりガッツリやっています。(ルイードの頃の元祖TPDが好きなら特に土曜日がお薦めです。)
 中村龍史さんの演出が好きなら、CHANCE(土・日)がお薦め。中村龍史さんらしい演出が随所で楽しめます。土曜日はCHANDOLL/CHANCEの2公演割引きチケットもあります。
 詳しくは、→ CHANCE公式サイト でご確認お願いします。

2014年1月26日 (日)

NO-STyLe-GArden~ノスタルジア~ 第4回公演『イエスタデイ ワンス モア』最後に思わずもらい泣きしてしまった。

NO-STyLe-GArden~ノスタルジア~ 第4回公演『イエスタデイ ワンス モア
公演期間:2014/01/22(水)~01/26(日)
会場:明石スタジオ(高円寺)
演出:エダカヨ
出演:江田かよ、森まどか、西泰平、優志、小野寺志織、羽井佐友、森岡里世、柘植ノゾム、山田航介、永岡裕輝朗、三平恵子、井川花林、加順遥、坂田三太郎、下井顕太郎


NO-STyLe-GArden(ノスタルジア)という演劇ユニットのお芝居を観に高円寺に行ってきました。前回高円寺に行ったのはちょうど一年前。ただし、これまでは音楽を聴きに行っていたので、高円寺でお芝居を観るのは初めて。

↓会場は明石スタジオ。もちろん、初めて。
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舞台は、福岡県のとある地方(八女)の小さな新聞屋。そこは、早くに両親を亡くした笑子が何とか切り盛りしている。そしてそこでは、色々な事情を抱え集まってきた若者が、住み込みで働いている。なんだかんだ皆で楽しく暮らしていたある日、皆が、口々に辞めて出て行くと言い出した。何故、皆は辞めると言い出したのか?

まず、新聞屋の日常が描かれ、時間が飛んで、そして皆が辞めると言いだす場面に、そして、時間を遡って、何故、皆が辞めると言いだしたのかを、時間を行ったり来たりしながら描かれる。時間が行ったり来たりするときには「サイン」があるのだけれど、この行ったり来たりがやや物語をスッキリしないものにしてしまっている。まず、皆が辞めると言いだす場面を冒頭に持って行き、一回だけ時間を遡って、あとは時間軸に沿って描いて行った方が、登場人物の心境の変化を含め、スッキリとした物語になったような気がする。

そして、この物語は、笑子の心境の変化がスッポリと抜け落ちてしまっている。楽しく暮らしていた仲間が辞めると言いだし、戸惑いや苦しみがあったはずなのに、また笑子はそこで人生の大きな決断をしたはずなのに、その笑子の心境は全く描かれない。

私の解釈は、笑子はその「場」そのものだった、ということだ。笑子はあの新聞屋の雰囲気そのものだったのではないか、と。そして、笑子はこのカンパニーにおけるエダカヨさんの存在とも重なる。自分が「場」そのものになって、登場人物(役者)たちを包み込むような存在。そういう存在だからこそ、笑子それ自身が表に出てこない。そういう存在を、私たちは「お母さん」と呼ぶのかもしれない。内田新聞店という疑似家族、居心地の良い共同体を支えるのは、一緒にいて安心する、その場の空気そのものの「お母さん」なのだろう。

そんな「お母さん」に包みこまれて、登場人物ひとりひとりの心境はしっかりと描かれている。場面、場面は良い場面が多いし、登場人物の心境の描き方が良い。だから、役者が活き活きと芝居をしているのが伝わってくる。


私がこの芝居を観ようと思ったきっかけは、美咲役の森まどかさんを観たかったからだ。彼女は一時期、中村龍史さんのプロデュースするCHANCEの研修生だった。残念ながら彼女はCHANCEのステージに立つことはなかったけど、最近は精力的にお芝居に出続けているようだし、今回は良い役をもらったようだったので観に行こうと思い立ちました。

一言で言えば、思っていた以上に良かった。発声もしっかりできているし、カツゼツも悪くない。人生で初めて喋っっているであろう八女弁も自分の身体のように言葉を発することができていた。気持ちを表に出して良いところ、気持ちを表に出さずに隠しておかなければならないところのメリハリも効いている。だから、ラスト近く、彼女がぐっとこらえてこらえてそれでも流れ落ちる彼女の涙にやられてしまう。思わずもらい泣きしてしまった。(年を取ったせいか最近は涙腺が緩い。)そして、彼女は寝顔が可愛い(笑)。


この公演も残すところあと1日・2公演。2014/01/26(日) 13:00/17:00
もしお時間があればぜひ。詳しくは、こちら。 

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2013年12月30日 (月)

2013年の演劇: 作品は趣味の部屋の1階から5階まで行ったり来たりする。

2013年を振り返り。今回は演劇。赤坂に通う回数が増えても、観る回数が減らなかったのが演劇。観たい役者が出演したり気になる演出家の舞台はやっぱり観たいもの。


OPUS/作品』(2013/9/10~9/29 新国立劇場小劇場)

舞台を中央に置き、四方をお客さんが取り囲む。何の装飾もなく、何の隠しごともなく、カルテットの4人+1人の姿と心理までもが観客の前に晒される。役者にとっては過酷な舞台。同じ音符の並んだ楽譜を演奏して、2度と同じ演奏ができないように、その場面、場面で人と人との関係は移り変わっていく。終演後、舞台に散らばった、彼らが奏でた音楽の残骸が、その残酷さを物語っていた。


趣味の部屋』(2013/3/22~4/14 PARCO劇場)

テレビドラマ『リーガルハイ』等で知られる気鋭の脚本家・古沢良太の脚本を、映画界から演劇界に進出している行定勲さんが演出。ジグゾーパズルの最後のワンピースをなくしてしまった、いや、最後のワンピースをなくしたふりをし続ける男たちの「趣味の部屋」。虚と実、実と虚が入り混じる展開が面白かった。ガンダム好きにもたまらない演出もあり。


電動夏子安置システム・シアターグリーン3劇場連動企画』(2013/10/23~10/27 シアターグリーン)

劇団「電動夏子安置システム」が、シアターグリーンの3劇場を貸し切って、その3劇場で同時進行する芝居を。同じ建屋内の3劇場を役者たちが上に下に。その企画自体が面白かった。3公演すべて観ると、あの場面がこの場面に繋がったのかわかってより楽しめた。

この舞台には、中村JAPAN/CHANCEの羽賀佳代さんも出演していました。今年は、羽賀佳代さんだけでなく、文夏さん、矢原里夏さん、水野江莉花さん、鯵坂万智子さんといったCHANCEメンバー(元も含む)が中村JAPAN以外で芝居をする姿を観れたのも楽しかった。


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2013年12月 1日 (日)

劇団21世紀FOX『デッパリちゃんとヘッコミくん』老補の劇団を支えるのは若い役者の力。

劇団21世紀FOX『デッパリちゃんとヘッコミくん』
2013年11月26日(火)~12月1日(日)
ザ・スズナリ(下北沢)
演出:肝付兼太
出演:高瀬迅、山崎悟、東野伸一、清藤勇太、永原達朗、折田潤、土方香織、新井田裕子、鐘真理、鯵坂万智子、榎本くるみ、伊波理奈、竹田愛理、正村正太朗、肝付兼太
ゲスト:橘U子(ケンユウオフィス)、亀田理紗(劇団K-Show)、世理、伊藤健太郎(劇団K-Show)

劇団21世紀FOX第71回公演、『デッパリちゃんとヘッコミくん』を観に、下北沢のザ・スズナリに。久々の下北沢。小田急線が地下に潜ってからは初めて。劇団21世紀FOXを観るのも初めてだし、下北沢での私の主戦場は本多劇場だったので、ザ・スズナリに入るのも初めて。

↓カンバンをパシャリ。
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舞台は山形の高校。男臭い応援団と、女の園宝塚歌劇研究会。それぞれ女人禁制・男子禁制の世界なのだが、応援団の男子が宝塚歌劇研究会に入りたいと言いだして・・・。その邪な思いが、その世界を変えて行く、というなんとも青春臭い物語。

劇団21世紀FOXは来年30周年を迎える老補の劇団だが、それを支えているのは若い力。この劇でも、劇団出身のベテラン役者と、客演の亀田理紗さんを初めとした劇団の若い役者たちがしっかりと芝居を作っていた。

さて、私のお目当ての鯵坂万智子さん。彼女は劇団21世紀FOXのメンバーであると同時に、中村龍史プロデュースCHANCEのアイドル的グループCHANDOLのメンバーでもあります。CHANDOLではキレキレのダンスと強気な発言で最年少とは思えない度胸の良さを見せる彼女ですが、それは、この舞台でも発揮されていました。
彼女の役どころは、宝塚歌劇研究会のメンバーで、その伝統に反抗的でなおかつ次期部長の座を狙っている。そして策略により部長の座を射止めるも、前部長や主演女優との確執があり、やがて、男子を宝塚歌劇研究会に入部させようとし、波乱を起こす。
このときに、舞台の隅で、悪い顔でほくそ笑んでいる彼女の表情がとっても良かった。普段CHANDOLで観ている彼女とは全く違う顔だった。

芝居は、やや暗転の時間が長く感じられたのちょっと気になったところ。出演者が大勢の芝居なのだが、それぞれの役に見せ場がある。脚本も、最後の場面、老人が連れていた女性が誰だったのか、名前を呼ばずに観客に知らせたあたり、巧いなあと思った。

カーテンコールでは、主宰の肝付兼太さんや客演のみなさんがひとことづつ挨拶を。肝付兼太さんは私にとっては子どもの頃に馴れ親しんだスネ夫の声のひと。なんだかちょっと嬉しかった。

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