カテゴリー「映画・テレビ」の270件の記事

2014年4月30日 (水)

映画『アデル、ブルーは熱い色』一途な愛はその対象を失った時、「未練」に変わっていく。

映画『アデル、ブルーは熱い色』La vie d'Adele
監督:アブデラティフ・ケシシュ

2013年のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。原題を直訳すると、「アデルの人生」。

上級生のトマとのデートへ向かう途中、信号を待っていたアデル(アデル・エグザルコプロス)は道の向こうのブルーの髪の女に目を奪われる。それがエマ(レア・セドゥー)との出会いだった。トマとつきあってみるもイマイチで、エマのことが忘れなれないアデルはエマと再会する。エマとキスを交わし、そして二人は熱く愛を交わし合う。

「愛は性の垣根を超える」。たまたま好きになったひとが同性で、アデルはその愛に殉じていく。彼女の愛は一途にエマに注がれる。

しかし、徐々に生まれるエマとのすれ違い、そして心の隙間。そして、同性どうしのラブストリーにありがちな理由によって、ふたりは別れることになる。

それでも、アデルのエマへの愛は一途である。しかし、対象を失った時、もはや「未練」というものに変貌しているにも関わらず。

ラストもフランス映画っぽい。何も起こらないし、何がが起こることを期待させるものでもない。

久々に濃厚なラブストリーを観た。同性同士の濃厚なラブシーンがあるので、そういうのが苦手なひとには、また3時間映画館の硬い椅子に座っているのが苦痛なひとには、この映画はお薦めしない。そうでなければ、お薦めする。

映画『アデル、ブルーは熱い色』予告編


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2014年4月24日 (木)

映画『LIFE!』「世界を見よう」。それを実践したとき、かけがいのないものを得る。

映画『LIFE!』THE SECRET LIFE OF WALTER MITTY
監督:ベン・スティラー

主人公は「LIFE」誌の写真管理部門で働いているウォルター・ミティ。年がら年じゅう同じ仕事を繰り返しているウォルターは、つい空想の世界に浸ってしまう。空想の中での彼は、勇猛果敢、クリエイティブで、冒険的。しかし、現実はそうはいかない。
そんな中、「LIFE」誌の廃刊が決まるが、最終号の表紙を飾る写真が見当たらない! 絶体絶命の立場に立たされた彼は、その写真を撮った写真家を探す旅にでることに。その旅は、彼に大きな転機をもたらす。

「世界を見よう」。「LIFE」誌のスローガンを実践したとき、彼はかけがいのない冒険をし、かけがえのないものを得る。

映画「LIFE!」予告編


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2014年4月23日 (水)

映画『アナと雪の女王』オリジナル版を観たら、日本語吹き替え版も観たくなる。

久々に赤坂に行かない週末。ラゾーナ川崎で東京パフォーマンスドールを観た後、映画を観て帰りました。映画館で映画を観るのは久々。

映画『アナと雪の女王』FROZEN
監督:クリス・バック/ジェニファー・リー


ある出来事から心を閉ざしてしまった姉と、そんな姉を気遣う妹。姉の戴冠式の日、姉と妹の想いがすれ違い、それがもとで、姉はさらに心を閉ざし、それが国中に冬をもたらす。

「孤独という自由」。姉はそれを得て歌いあげるのが劇中歌「Let It Go」。この劇中歌「Let It Go」の評判がすこぶる良い。私はオリジナル版を観たのですが、日本語吹き替え版で松たか子さんの歌も聴いてみたい。

『アナと雪の女王』ミュージック・クリップ:Let It Go/エルサ(松たか子)


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2014年1月 6日 (月)

映画『麦子さんと』悲しみや喪失感を取り戻すことでひとは強くなる。

『麦子さんと』
監督:吉田恵輔

300_100

兄(松田龍平)と二人暮らしの麦子(堀北真希)のもとに、ある日、自分たちを捨てた母親(余 貴美子)が突然舞い戻ってくる。顔も覚えていない母親との生活に戸惑う麦子は母親とどう接してよいかわからない。そして投げつけた一言、「あなたのこと、母親と思ってないから」。それからすぐに、母は帰らぬ人となった。納骨のために母親の故郷へ行った麦子は、それまで知らなかった母親の姿を知ることになる。

人というものはなくすことでしか大切なものに気付かないものだ。火葬場で母を見送ってもなお悲しみや喪失感が沸かなかった麦子が、その感情を取り戻すところでこの映画は終わる。母親がアイドルになることを目指していたように、自分も声優になることを目指している。母親はアイドルになる夢は破れ、結婚して離婚して子供に会いにくることもできず、そんな母親の人生を受け容れる強さを獲得していく様を淡々と映画は描いている。

この映画は丁寧に丁寧に作られている。あの場面はこの場面に繋がっている、ということが手に取るようにわかる。ただ、この丁寧さが仇になってしまっているようにも感じた。伏線というものはここ一番の場面に張っておくもので、やたらめったら張るものではないだろう。もっとお客さんを突き離すことを覚えれば、この映画監督は凄くなっていくような気がする。

主演の堀北真希さんは、いつまでもフレッシュさを持ち続けることができる稀有な女優さんだと思う。こういう「何にもできそうにない女の子」を演じさせると神である。

映画「麦子さんと」コメント付き予告編


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2014年1月 5日 (日)

映画『ゼロ・グラビティ』「ゼロ・グラビティ」(無重力)というタイトルだが、本当は「重力」との戦いである。

映画『ゼロ・グラビティ』GRAVITY
監督:アルフォンソ・キュアロン

久々に映画館に映画を観に行きました。しかも、IMAX 3D。普段、3Dでかかっている映画も敢えて2Dで観る(いまだに3D酔いしてしまう)私ですが、この映画は3DしかもIMAXで観るのが良いだろうと判断。

宇宙空間で、予期せぬ事故により、スペースシャトルが大破。船外でミッション遂行中のメディカル・エンジニアのストーン博士(サンドラ・ブロック)と、ベテラン宇宙飛行士マット(ジョージ・クルーニー)の二人は、宇宙に放り出されてしう。地球との交信手段も断たれ、酸素も少なくなるという絶望的な状況で、彼らは生還することができるのか?

3Dで観て正解。まさに、自分も宇宙空間にいるような錯覚に陥るような体感ができる。衛星軌道上では約90分で地球を一周する(この映画の台詞からそれがわかる)のだが、その地球一周分(90分)のサヴァイヴァル。観ているものもストーン博士のように絶望と戦いながら、まさに息が詰まるような想いでこの映画を観ることになるが、この映画の良いところは、必死に生きようとするストーン博士の姿を時に滑稽に見せていることだ。これもまた一種の「救い」なのかもしれないのだから。

この映画の邦題は、「ゼロ・グラビティ」(無重力)だが、原題は、「グラビティ」(重力)。前半は無重力空間で悪戦苦闘する姿が映し出されるが、ラストはまさに「重力」との戦いである。そして、地上に生きる私たちは「重力」に支配されて生きている。「重力」に刃向って二本の足で立ち上がった時から、人類の「重力」との戦いは始まっている。「生きる」ということは「重力」に押しつぶされないための戦いなのかもしれない。


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2013年12月29日 (日)

2013年の映画: テッドは風立ちぬをアンコールする。

2013年を振り返り。今回は映画。赤坂に通いすぎて、一番犠牲になったのが、実は「映画」。2013年は映画を観る回数が激減しました。その中で選んだ3本。


風立ちぬ』(監督:宮崎駿)

宮崎駿監督のもしかしたら最後の長編アニメ作品になるかもしれない作品。この映画のテーマは「夢」なのだと思う。そして、夢を持ち夢を叶えるということは、実は様々な犠牲の上に成り立っている、ということを語っている。
それでもなお、夢を持ち夢を叶えるということは、その人生を賭けるに足ることである。例えその夢の時間が短くても、その夢を叶えようとする時間は人生の花である。その夢を叶えようとする時間は儚い。しかし、それ故に美しい。


アンコール!!』(監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ)

ひとは年金をもらう年齢になってもなお成長していける、という物語であり、家族や隣近所のひとびととの関係も修復していける、という物語であり、大切なものを失った喪失感を埋めてくれるものは音楽であり家族であり仲間である、という物語。マリオンが「True Colors」(Cyndi Lauper)を歌う場面で思わず涙が出た。テレンス・スタンプが、カッコ良い。


テッド』(監督:セス・マクファーレン)

8歳の誕生日プレゼントにもらった熊のぬいぐるみが翌朝に喋り出し、それからジョンとデッドは友達になった。この映画は、それから27年後、自堕落な大人になった男と熊のぬいぐるみの話である。アメリカ人じゃないと伝わらないネタもあるのだろうけど、日本人に伝わりやすくする工夫をしている和訳も秀逸。


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2013年10月15日 (火)

映画『大統領の料理人』料理も人生もひと手間かけたほうが味わいが深くなる。

映画『大統領の料理人』Les saveurs du Palais
監督:クリスチャン・バンサン

ミッテラン大統領に仕えたフランス史上唯一の女性料理人の実話をもとに、大統領のもとで働く女性シェフの奮闘を描くドラマ。片田舎のレストランを経営しているオルタンスは、エリゼ宮でミッテラン大統領の専属の料理人として働き始める。オルタンスは、みんなが忘れていた古き良きフランス料理を追求。ミッテラン大統領の信頼を得ていくが・・・

ミッテラン大統領が望むのはシンプルな料理。しかし、オルタンスの作る料理は決してシンプルには見えない。ひと手間かけている。旬の食材を手に入れ、作り方も試行錯誤を繰り返し、彼女の料理は大統領にも気に入られるが、彼女はやがて効率やコストダウン、栄養管理といった枠組みと戦うはめにはっていく。

しかし、効率だけを追求していては料理も人生も味気ないものになってしまう。料理も人生もひと手間かけたほうが味わいが深くなる。彼女の戦いは自分の料理だけでなく、生き方をかけた戦いだったのだ。

大統領の料理人 本予告

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2013年9月24日 (火)

映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』「宇宙大作戦」好きも唸らせる展開。

映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』STAR TREK INTO DARKNESS
監督:J.J.エイブラムス

J.J.エイブラムス監督のスタートレックシリーズ第二弾。とにかく最初から最後まで目が離せない。しかも、今回の敵は最強・最悪のカーン(ザカリー・クイント)である。かってのTVシリーズ「宇宙大作戦」好きもムフフとさせるカーンの登場、そして、初代?スポック( レナード・ニモイ)も登場するという至れり尽くせりの展開。

この作品のカークは、ジム・カークであり、ジェームス・T・カークではない。彼はまだ艦長としては「not for ready」である。ゆえに、論理的なスポックとことあるごとに対立する。カークとドクター・マッコイとのコントのようなやりとりも健在だし、なにより、この物語ではスコッティが大活躍するのが。

ラスト近く、カークが被ばくしてしまうのだが、ミスター”アンダー・コントロール”アベちゃんのように、フル装備で乗り込めば良かったのに。いずれにしても、イノチガケで復旧させなければならなくって、しかも、けっ飛ばすと直るような危なっかしいテクノロジーは使っちゃダメでしょ。

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』TV-CM 地球最大の危機篇

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2013年8月18日 (日)

映画『終戦のエンペラー』日本は戦争に負け、かくして戦後が始まったことを思い知らされる映画。

映画『終戦のエンペラー』EMPEROR
監督:ピーター・ウェーバー

この映画はGHQ司令官のマッカーサーが日本に降り立つ場面から始まる。そして、この場面を観て、日本はアメリカとの戦争に負けたのだ、と改めて思い知らされる。最近は、日本がアメリカと戦争をして負けたことすら知らない若者が増えているそうだが、この場面から戦後はこうやって始まったのだ。

この映画の主軸は、マッカーサーから「天皇に戦争責任があるか否か」の調査を命じられた将校が日本人の本音と建前に翻弄されつつもある結論に至るところにある。天皇に戦争責任があると判断されれば、天皇は裁判の場に引き出され、そうなれば天皇はトウジョウと同じように絞首刑になる。しかし、そうなれば日本に混乱が内乱が起き、アメリカの占領政策が立ち行かなくなる。それだけは避けたいという想いと、アメリカ国内の天皇を絞首刑にという世論とにGHQは板挟みになっていた。

天皇に戦争責任があるや否や。結局は藪の中である。映画では天皇は戦争を始めることを止めることはできなかったが、戦争を終わらせることはできた、という結論になっている。私もそれに合意する。天皇が止めると言わない限り、3発目、4発目の原子力バクダンが日本の国土に落とされたに違いないし、日本人は竹槍で戦車に立ち向かって泥人形のようにドタバタと死んでいったに違いない。

ラスト、天皇は皇居を出てマッカーサーの私邸を訪問する。マッカーサーと天皇が並んで撮られた写真は、「日本は戦争に負けた」ことを改めて思い知らされる一枚とも言えるかもしれない。しかし、マッカーサーに呼び出された天皇は死を覚悟していたのではないか。そして、それならば、自分の命と引き換えに日本の国民を守ろう、という強い決意を持って天皇はマッカーサーの前に進み出たのではないか。

「生きて虜囚の辱めを受けるな」と日本人に命じておきながら自分は自決もできずに裁判の場に引きづり出された戦争の指導者たちにその当時の日本人は失望し憤ったに違いない。A級戦犯と呼ばれる者たちに対し、なんと天皇は立派な心構えであることか。

しかし残念ながら、日本の歴史は政を私せんとする者たちが天皇家を担ぎ出しとことん利用してきた歴史でもある。藤原摂関家に始まり、北条家も足利家も徳川家も薩長も軍部も自民党も。そして、アメリカも日本の歴史に倣い、天皇を利用した。それが象徴天皇制という発明だった。そしてその発明がアメリカの占領政策を進めやすいものとし、そして日本の戦後が始まる。

そして、日本の戦後は今も続いている。

『終戦のエンペラー』予告編

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2013年8月12日 (月)

映画『ワールド・ウォーZ』もはや人類の敵はウィルスのみ? 自然を敵に回して勝てるわけがないけど。

映画『ワールド・ウォーZ』WORLD WAR Z
監督:マーク・フォースター

全人類を絶滅へと導く「謎のウイルス」の感染から生き残る方法を探るため、元国連職員のジェリー(ブラッド・ピット)は愛する家族と離れ世界中を飛びまわる。

予告編では必死で誤魔化そうとしていましたが、ハッキリ言えば、ゾンビ映画です。前半はゲーム『バイオ・ハザード』、後半はゲーム『メタルギア・ソリッド』と思っていただければ良いかと。ジェリーが何十分の一かの無謀な賭けに勝って、人類は救われましたとさ、メデタシ、メデタシ、となる。

もはやウォー(戦争)とは人間同士が戦い争うものではなくなったらしい。映画の世界は宇宙人と戦い勝ち、テロリストと戦い勝ち、もはや人類の敵はウィルスのみ? でも、それって「自然」の一部なんだよね。「自然」を敵に回して人類が勝てるわけがないと思うのだが。

『ワールド・ウォー Z』予告編


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