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2014年5月21日 (水)

『アメリカから<自由>が消える』(堤未果著)戦時下という仮想的状況をつくることによって、私たちの自由は政府によっていくらでも制限できる。

アメリカの姿は未来の日本の姿。2010年に出版された本だが、2014年の日本の姿と重ねてみると面白いように符合する。

9.11以降、「テロとの戦い」の名のもとに、アメリカでは様々な自由が制限されている。国民は四六時中監視され、盗聴されている。「テロとの戦い」は終わりがない。ゆえに、

「明確な終わりがなければ、政府は国を好きなだけ戦時下という緊張状態にしておける。そして最優先事項である安全保障と引き換えに、あらゆるものが犠牲になることも正統化されるだろう。」

今この国で議論されているのは、安全保障の問題だ。集団的自衛権を認めるか否か。自民党は憲法の解釈を変えることで集団的自衛権を認めるという方向に国民を、この国を誘導しようとしている。

そもそも、日本は今戦時下と呼べる状況ではない。日本でテロが頻発しているわけでもないし、今まさに敵国(それは中国?北朝鮮?ロシア?)から攻め込まれるような危機的な状況でもない。しかし、自民党は今が戦時下もしくはそれに準じる状況にあるかのように、国民の「危機感」を煽り、憲法の解釈を変えようとしている。つまりそれは立憲国家において憲法を蔑ろにすることであることを意識しているのかどうかわからないが、自民党はそういうことを当たり前にする政党である、ということだ。

いつの間にか憲法の解釈が変わり、いつの間にか私たちの自由を制限する法律が制定され、私たちの生活が政府に監視されていく。まさにそれは「ヒットラーの手口」である。それがまさにこの国で進行している。

今、国家は国民の自由を制限しようとしている。それに抗するためには、私たちはおかしいと思うことには「おかしい」という勇気を持たなければならない。


Kindleで読みました。


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