« 『原発ゼロで日本経済は再生する』(吉原毅著)勇気をもつことは自信と誇りをもたらす。それは夢や笑顔に繋がっていく。 | トップページ | 【安吾を読む】『明治開化 安吾捕物 その十二 愚妖』「書かなくとも分ってらア。ムダなことをする奴だ」 »

2014年5月16日 (金)

【安吾を読む】『姦淫に寄す』「併し、かかるやみがたい悲しさ故に、その悲しさは懐しく心温いものであることを彼はひしひしと感じつづけていたのであった。」

大学生・村上元二郎の下宿の隣室の住人が自殺した。借りてのつかない部屋に代わりに住むなど、他人に対して常に優しさを持ち合わせていた彼は、ある教会で美しい年上の女性・澄江に出会う。

「尤も、彼女と別れた汽車の中で、彼はやみがたい哀愁を感じつづけていた。とはいえそれは彼女を対象にしたものではなく、ただ最も漠然とした一つの気分としてであったが。併し、かかるやみがたい悲しさ故に、その悲しさは懐しく心温いものであることを彼はひしひしと感じつづけていたのであった。」



blogram投票ボタン

人気ブログランキングへ

« 『原発ゼロで日本経済は再生する』(吉原毅著)勇気をもつことは自信と誇りをもたらす。それは夢や笑顔に繋がっていく。 | トップページ | 【安吾を読む】『明治開化 安吾捕物 その十二 愚妖』「書かなくとも分ってらア。ムダなことをする奴だ」 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

フォト

他のアカウント

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

気になる、気になる

  • ざっくばらん坊 on twitter
  • amazon
  • blogram
  • 人気ブログランキング
無料ブログはココログ