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2014年5月22日 (木)

NO-STyLe-GArden~ノスタルジア~第5回公演『昼下がりにみた夢は…』おせっかいすることの大切さ、おせっかいされることのありがたさ

NO-STyLe-GArden~ノスタルジア~第5回公演『昼下がりにみた夢は…』
会場:劇場MOMO(中野)
期間:2014/05/14(水) ~ 2014/05/18(日)
演出:エダカヨ
出演:江田かよ、森まどか、小野寺志織、井川花林、下井顕太郎、優志、武岡宏樹、坂倉球水、柘植ノゾム、大図愛、岡野里咲、森岡里世、駒井温子、足立雄大郎

中野の劇場MOMOに、エダカヨさん主宰の演劇ユニット「NO-STyLe-GArden」(ノスタルジア)の『昼下がりにみた夢は…』を観に行ってきました。観たのは、5/18(日)の昼公演。NO-STyLe-GArdenの公演を観るのは前作『イエスタデイ ワンス モア』に続いて2度目。

↓劇場MOMOで芝居を観るのは初めて。
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キャリアウーマンのユリは、仕事が上手くいがず、そのせいで年下の恋人ともぎくしゃくしてしまう。そんなとき、もう10年以上帰っていない田舎から一本の電話が。ユキの母親が亡くなったという。久々に田舎に帰ったユキは昼下がりにうたた寝してしまう。そして、目覚めると、そこには若き日のユキの母親がいた。。。

タイムスリップものではなく、いわゆる夢オチものである。夢というものは、その夢に出てくる人物はそれを見るひとの願望やこのひとはこんなひとという想いが強く表れるものだが、しかし、この夢の登場人物たちは彼女の想像を越えて自由に動き回る。

まず、母親の登場の仕方が見事。現実から夢への境目があいまいなまま、ユキは夢の世界に迷いこむ。そして、この芝居は大勢の人物たちがわいわいと慌ただしい場面と、少ない人物が向き合う静かな場面のメリハリがよく効いている。大勢の人物たちがわいわいとしている場面は役者たちが心を合わせて動いていて見ていて楽しい。

この物語のクライマックスは、ユキと母親との親子喧嘩の場面だ。この場面は、恐らく、娘と母が本心で初めてぶつかる。いや、娘の本心を母親がしっかりと受け止める、というべきか。この場面は二人の役者の魂が触れ合う音が聞こえてくるかと思うくらい、素晴らしかった。そして、この場面により、ユキはやっと母親の生とそして死と向き合えることができた。自然に涙が溢れて来た。

母親というものは、子供が大人になるにつれてうっとおしくなるものなのかもしれない。母親というものは、基本的に「おせっかい」をやきたがるものなのかもしれない。でも、「おせっかい」をもうやいてもらえなくなるというときになって、子供たちは「おせっかい」されることのありがたさに気付く。そして、うっとおしいと思っていた「おせっかい」をしたり「おせっかい」されたりすることのできる社会の方が、より生きやすい世の中であることに気づかされる。この芝居を観て、そんなことを想ったりもした。


この作品には前作に引き続きCHANCEの元研修生の森まどかさんが出演していた。彼女は、「日本一、一升瓶のラッパ飲みが似合う女優」に勝手に認定(笑)。清楚そうないでたちとのギャップが面白い役だ。でも、次回は元ヤンでない役も観たい、かな。
彼女は良いカンパニーに巡り合えたと思う。エダカヨさんや仲間たちの出会いを大切に、これからも頑張っていってほしい。私も面が割れてしまったので(笑)、これからは表立って彼女を応援していこう。

↓気仙沼出身の森まどかさんからいただきました。
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