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2014年4月 8日 (火)

『ばらばら死体の夜』(桜庭一樹著)お金が身体の発する声すら聴こえなくする恐怖。

神保町の古書店「泪亭」二階に住む謎の美女・白井沙漠。学生時代に同じ部屋に下宿していたことから翻訳家の解は彼女と知り合う。

彼らは、誰にも言えず「借金」を抱えている。彼らは、「借金」におびえ続け、「借金」が彼らの生活を圧し潰そうとしている。だから、彼女は彼女の身体が彼女の危機を警告しているにも関わらず、お金を得るためにその警告に耳をふさいでしまい、そしてまさにばらばらに引き裂かれることになる。

お金が身体の発する声すら聴こえなくする恐怖。


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