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2014年2月の23件の記事

2014年2月28日 (金)

『永続敗戦論――戦後日本の核心』(白井聡著)「日本は戦争に負けた」ということを受け容れない限り、戦後は終わらない。

 「私らは屈辱のなかに生きている」。大江健三郎が引いた中野重吉の言葉から、この本は始まる。

 私たちは8月15日を「終戦記念日」と呼ぶ。終戦と言うと、戦争が終わって平和になって良かったね、という安らかな気持ちになれるかもしれないが、それは同時に私たち日本人が無謀な戦争を引き起こし、そして沖縄を占領され、焼夷弾で国土が焼き尽くされ、広島と長崎に原子力爆弾を落とされ、若者にバクダンを背負わせ、天皇陛下万歳と叫ばせ敵に突っ込ませ、捕虜になることを許さずに徴兵されたひとたちを自決させたことを忘れさせている。アベとかイシバとかいうひとたちは、そういう歴史はなかったことにしたいと思っているに違いない。

 日本は1945年8月15日に戦争に「負けた」のだ。天皇が耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍んでくれ、というから戦争を止めたのではなく、これ以上戦争を続けると日本という国がなくなるところまで追い詰められて、「無条件降伏」という屈辱的な条件を飲まざるを得なくなって「敗戦」に至ったことを忘れさせている。私たちはアメリカが広島や長崎が原子力爆弾の実験場にしたことを、屈辱と思ったりしないが、これを恥辱と感じないかぎり、戦後は終わらないかもしれない。同じように、福島の原子力発電所の事故を未だに収束に向かわすことのできない政府を恥じだと思わない限り、戦後はいつまで経っても終わらないのかもしれない。

 「負けた」という事実に目を背けた結果、日本はアメリカに従属することでその面目を保ってきた、という構造は敗戦の日からずっと続いている。戦後は終わってはおらず、今もなお戦後は終わっていない。

 この本で私が一番興味を持ったのは、第二章第一節の領土問題について考察された部分だ。尖閣諸島、北方領土、竹島の問題が取り上げられている。著者は歴史的な経緯を見なおすと、仮に日本が国際司法裁判所にこれらの領土問題の解決を上申した場合、竹島は日本の領土と認められるだろうが、尖閣諸島はグレー、北方4島のうち歯舞群島と色丹島は日本に、国後島と択捉島はロシアの領土に帰属するという判断になるのではないか、という。
 一方的にこれらは日本の領土と主張するだけではなく、歴史を振り返って議論していくことが重要だろう。そして、そういう議論を妨げているのも「日本が戦争に負けた」ことを認めたがらない態度に原因がありそうだ。

 領土問題を解決させる最も短絡的な方法は「戦争」である。「尖閣諸島」の問題で日本と中国が対決するような局面がもし来たとして、安保条約を結んである同盟国アメリカが日本を援けてくれるだろう、と思ったら大間違いだ。アメリカがそんな小島のために中国と全面戦争になるような事態に喜んで首を突っ込むだろうか。そうなればアメリカは日本を間違いなく見捨てる。

 アメリカが日本を見捨てることをビビっていては何時まで経っても戦後は終わらない。こういった問題をひとつひとつ、根気よく解決していくことで私たちは戦後から抜け出せるのかもしれない。もちろん、戦争という手段ではなく、解決することだ。TPPの問題も然り。アメリカについて行けば間違いはない、という思考からいい加減に抜け出そう。


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2014年2月27日 (木)

『東京ピーターパン』(小路幸也著)自分の「保身」を忘れたとき、奇跡は起こる。

 冒頭、人身事故の場面から始まる物語。ひき逃げしまったひとのその後は謎のまま、物語は進んでいく。伝説のギタリストで今はホームレスの辰吾、メジャーを夢見るバンドマン・小嶋、彼らを巻き込んでひき逃げしてしまったサラリーマンの石井が逃げ込んだのは寺の土蔵。そこは引きこもりの高校生・聖矢の住処だった。彼らを結び付けるのは聖矢の姉でOLの茉莉。

 年齢も人生もバラバラ、けれど唯一の「共通点」を持つ彼らが出会ったとき奇跡が起こる。

 登場人物がひとり、またひとり登場するたび、ああ、これは最後にバンドをやる話になっていくんだろうな、と想像がつく。それぞれ、自分の「保身」のために振る舞ってきた彼ら。そんな彼らが一歩だけ自分の殻を破って出てきたとき、奇跡が起こる。

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2014年2月26日 (水)

『伊勢佐木町ブルース』(白鳥吏南)セクシーな歌声で昭和歌謡を熱唱。

元CHIX CHICKSで今はソロ歌手として活動している白鳥吏南さんの2006年発表のミニアルバム。セクシーな歌声で昭和歌謡を熱唱している。

[CD] 白鳥吏南/伊勢崎町ブルース

[CD] 白鳥吏南/伊勢崎町ブルース
価格:1,200円(税込、送料別)

1. 伊勢崎町ブルース
2. 東京ララバイ
3. ジョニーへの伝言
4. 星降る街角
5. どうぞこのまま
6. バスストップ


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2014年2月25日 (火)

『堕落論・特攻隊に捧ぐ - 無頼派作家の夜』(坂口安吾著)「一番大切なことは戯作者ということだね。面倒臭いことでなしに、戯作者ということが大切だ。」

坂口安吾、太宰治、織田作之助が奔放に語る鼎談「歓楽極まりて哀情多し」をフィーチャーし、「無頼派作家の夜」と副題をつけて安吾・太宰・織田作の作品を文庫化。安吾編を読んだ。

ちなみに、「歓楽極まりて哀情多し」とは、「喜び楽しむことが極まると、かえって悲しみの情が生じること。」

安吾「一番大切なことは戯作者ということだね。面倒臭いことでなしに、戯作者ということが大切だ。これがむずかしいのだ。ひとより偉くない気持ち……。」

安吾の作品の多くは青空文庫で無料で読めるのだが、「戦争と一人の女」の [無削除版]が収録されていたので購入。削除された箇所に線が引いてあって、それが興味深い。


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2014年2月22日 (土)

【安吾を読む】『勉強記』「迷う心のあるうちは、迷いぬくより仕方がないと痛感した。」

強度の近眼である涅槃大学印度哲学科の学生・栗栖按吉は、安吾自身を思わせる。奇妙な笑いに満ちた、自伝的小説作品。熱心に勉強するも、徐々に厭世的になり悟りから遠ざかり始めたころ、美しい女学生との出会いが彼を変える。「迷う心のあるうちは、迷いぬくより仕方がないと痛感した。」

然り。安吾の言葉は悟りきった言葉ではなく、迷いぬいたところから生まれた言葉だ。だから、安吾の言葉は私の心に届く。


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2014年2月21日 (金)

【安吾を読む】『明治開化 安吾捕物 その八 時計館の秘密 』ファルスとしては面白いが、この作品はタンテイ小説の体を成していない。

小さな無銭飲食など傍若無人な振る舞いばかり行う愚連隊・イタチ組と、そこに巻き込まれた正二郎らの事件に隠居し悠々自適に暮らしていた幕末の英雄・勝海舟、弟子の虎之介、紳士探偵・新十郎が挑む。

よりよく生きようにも過去が邪魔をする様はファルスとしては面白いが、この作品はタンテイ小説の体を成していない。


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2014年2月20日 (木)

『LEO』(家入レオ)家入レオの勢いは止まらない。

1. サブリナ
2. Last Stage
3. Say Goodbye
4. Shine
5. 明日また晴れますように
6. Second Dream
7. キミだけ
8. Bless You
9. Fake Love
10.Hello
11. ミスター
12. Lady Mary
13. Linda

家入レオさんは声質と歌い方がとても好きで気になっていた歌手。シングル3曲を含むデビューアルバムも期待以上だった。テレビドラマの主題歌「Shine」で華々しくデビューした彼女。この勢いが続くか心配していたのだが、その勢いは止まらないようだ。

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2014年2月19日 (水)

『成長から成熟へ さよなら経済大国』(天野祐吉著)国も人も1番だ2番だと争うのではなく、「別品」になりたいものだ。

若い頃、「広告批評」という月刊誌を毎月購読していた。別に広告業界への就職を考えていたわけではないのだが、淀川長治さんとおすぎさんの映画批評も楽しみだったし、橋本治や糸井重里をはじめとする執筆陣が豪華で、企画モノも面白ろかった。その雑誌の編集長が天野祐吉さんだった。

その天野さんは昨年2013年にお亡くなりになった。この本は、おそらく天野さんの最後の本だろう。広告は社会の窓。60年にわたりその広告の最前線に立ち続けた天野さんが、広告が伝えてきたものから時代が何を要求してきたのか、また私たちの消費についての価値観がどのように変わってきたのか、などをまとめている。

最後に天野さんは「別品の国」という言葉を使う。日本は経済力や軍事力で1番だ2番だと争う国ではなく、そういう争いとは無縁だけど個性が引き立つ「別品」の国であるべきではないかと。アベさんは美しい国だと言っているけれど、結局は1番だ2番だと争う国にしたいようだが、そういう争いをしている限り、美しい国にはなれそうにない。

国も人も1番だ2番だと争うのではなく、「別品」になりたいものだ。


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2014年2月18日 (火)

『原発のウソ』(小出裕章著)日本国政府や東京電力の「大本営発表」が国民の不信や不安を助長している。

著者は原子力を学ぶうちにその危険性を知り、それを40年以上訴え続けている。そんな著者が危惧していたことが起こってしまったのが、2011.3.11だった。私たちは原子力発電の実態について知らなすぎたし、また知ろうにも情報が巧みに操作されていたり、都合の悪いことが隠蔽されているのが現状だろう。

放射能には「閾値」がない。何ミリシーベルト以下なら安全だとか、何ミリシーベルト以上なら危険とか、言えないのだ。日本で一般の大人が法律で許容されている被曝量は年間1ミリシーベルト。大人でさえそうなのに、子供にその何倍もの被曝を許容して良いわけがないし、そもそも「人体に影響のない被曝」なんてものはありえない。「ただちに影響のないレベル」なんて言ってはいけないのに、日本国政府はその言葉を何度も繰り返し使っている。

「政府と東京電力に求めたいのは、情報を選別して小出しにするのではなく、生データを全て開示してほしいということです。そうすれば、専門家なら誰でも自分で検証することができます。」
「情報の出所が少なくなってしまえば、測定ミスや解釈の違いに気づくことが難しくなります。」

もはや日本国政府や東京電力の「大本営発表」を誰も信じなくなってしまっている。著者の言う通り、包み隠さずにデータを出せば複数の専門家が分析して多角的な検討もできるかもしれないが、日本国政府も東京電力も情報を隠蔽することにやっきになっている。そして、それがなおさら国民の不信感を助長している。


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2014年2月16日 (日)

森下純菜レギュラーライブ「GENKI!?Vol.66バレンタインSpecial」(2014/02/15 渋谷O-Crest)L・O・V・ヨ?

森下純菜レギュラーライブ「GENKI!?Vol.66バレンタインSpecial」
日時:2014年2月15日(土)11:50~
場所:TSUTAYA O-Crest(渋谷)
出演:森下純菜、徳永愛、桜川ひめこ、水月れん


3/21のデビュー15周年ライブに向けて、月1回ソロライブを続けている徳永愛さんの出演する「森下純菜レギュラーライブ『GENKI!?Vol.66バレンタインSpecial』」を観に、道玄坂の雪道を登って、O-Crestに行ってきました。

↓入場チケットと予約特典の写真についていた、ヴァレンタインチョコ(と解釈しよう)。
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愛ちゃんの衣装は、赤を基調としたチェック柄(伊勢丹仕様?)。愛ちゃんは赤い服が良く似合います。


歌ったのはこの5曲。

1.LOVE is the BEAT
2.Heartful♥Candy
3.ココロの痛み
4.L・O・V・E
5.LOVE☆LIVE☆LIFE
 
ソロになって初期の頃の曲が多いようです。「ココロの痛み」は、デビュー曲「Heartful♥Candy」のカップリング曲。「L・O・V・E」はファンからのリクエストに応えての選曲のようです。「L・O・V・E」は振り付けと途中の台詞が可愛い曲。特に、「E」の向きを間違えるところとか、たまりませんでした。

ファンのみなさんの盛り上げもあるんだろうけど、この日の愛ちゃんは活き活きしていました。ブログの更新もその日のうちにしているし。(早っ。先を越されて悔しくなんてないんだからねっ。)
→ 徳永愛『☆ゲンキライブ☆

物販のとき、愛ちゃんに「跳んだり跳ねたりしてくれてましたね」と言われたのですが、ケミカルライトを振り回したり、掛け声は出しましたが、いやいやそこまで元気はございません(笑)。それでも、これまでライブを観に行ってもそういうことはしたことがないので、愛ちゃんのライブではしゃげるのもまた愉し、です。

ライブが終わった後、愛ちゃんファンの方から、昔話をいろいろお聞きしました。私はCHANCEの研修生としてからしか愛ちゃんを知らないので、楽しくきかせていただきました。愛ちゃんと海兵隊とのつながりとか、新谷さや香さんとのつながりとか、いろいろ謎だったことがわかりました。


最後に、徳永愛さんの今後の出演情報です。

■ソロ
【徳永愛】
 3/12(水) 徳永愛CDデビュー15周年記念ライブ直前!『準備運動って 、大事ですよね!!』バースデーライブ
  日時:2014年3月12日(水)19:15~
  場所:スタジオCHANCE(赤坂)
  出演:徳永愛
  料金:未定

 3/21(金)渋谷 TAKEOFF 7 夜公演『徳永愛 CDデビュー15周年記念ライブ』
  日時:2014年3月21日(金・祝)18:30~
  場所:TAKEOFF 7(渋谷)
  出演:徳永愛、ゲスト:YOFFY
  料金:前売4500円 当日5000円(D別500円)
  プレイガイド:ローソンチケット(Lコード 70612)


■CHANDOLL(徳永愛、浦崎鈴子、新谷さや香、中川雅子)
 スタジオCHANCEライブ
  2月20日(木)19:30~ 
  2月22日(土)17:00~ 
  2月27日(木)19:30~ 
  3月 1日(土)17:00~ 
  ※詳しくは、こちらでご確認を。


 3/21(金)『CHANDOLLで復活!?TPDダンスサミット2014』
  日時:2014年3月21日(金・祝)12:30~
  場所:TAKEOFF 7(渋谷)
  出演:CHANDOLL(徳永愛、中川雅子、新谷さや香/サポート・鰺坂万智子)
  料金:前売3500円 当日4000円(D別500円)
  プレイガイド:ローソンチケット(Lコード 70610)


■中村龍史プロデュース 第一回 CHANCEグループ 株主壮快ライブ2014☆「CHANCE到来! こいつぁ春から縁起がいいわい!!」
 日時:4月24日(木) 開場18:15 開演19:00
 出演:CHANCE/CHANDOLL/BOYZ CHANCE
 会場:Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
 料金:[全席指定] 前売4,000円、当日4,500円(共に1ドリンク代500円別)
 チケット一般発売:2月22日(土)10:00~ 
 ※スタジオCHANCEで予約も可能です(たぶん)。スタッフさんにお声掛けください。
 プレイガイド:
  CNプレイガイド 0570-08-9999(オペレーター対応・年中無休10:00~18:00)
  アオイスタジオチケットサービス http://cncn.jp/aoi(PC&携帯)
  CHANCE OFFICIAL SHOP http://chance.shop-pro.jp/(PC&携帯)
 ※詳しくは、こちらでご確認を。 


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2014年2月15日 (土)

【安吾を読む】『明治開化 安吾捕物 その七 石の下』石の下というのは囲碁用語で、意図的に相手に石を取らせて空いた交点に着手する手筋のことだそうだ。

囲碁の対局直後に起こった奇妙な殺人事件に隠居し悠々自適に暮らしていた幕末の英雄・勝海舟、弟子の虎之介、紳士探偵・新十郎が挑む。

石の下というのは囲碁用語で、意図的に相手に石を取らせて空いた交点に着手する手筋のことらしい。私は囲碁をしないので、なんのことやらわからないが。まあ、そういうトリックだ、ということ。


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2014年2月14日 (金)

【安吾を読む】『明治開化 安吾捕物 その六 血を見る真珠』「この世に金の値打ほど不思議を働く物はないのさ。」

とあるきっかけで見つかった豊富な真珠を得ようと出航した密漁船で起こった事件に隠居し悠々自適に暮らしていた幕末の英雄・勝海舟、弟子の虎之介、紳士探偵・新十郎が挑む。今回は、勝海舟の負け惜しみが気が利いている。


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2014年2月13日 (木)

『改訂新版 心的現象論序説』(吉本隆明著)若い頃に読んで、ちんぷんかんぷんだったこの本に再チャレンジしたけれど、やっぱりダメだった。

若い頃に読んで、ちんぷんかんぷんだったこの本に再チャレンジしたけれど、やっぱりダメだった。全然、進歩していない自分を発見し、残念な気分に。

「わたしたちは、たんに樹木が風に揺らいでいるのを視るばあいでも、視ることに、あるまつわりつくものをこめており、このまつわりつくものは、記憶の喚起であっても、事件の情景であっても、心的現象に固有な構造にその根拠をおいている。」

「世界についての認識とか芸術についての情動とかは、生理的な機構に還元されず、自己自身にたいしても外的現実にたいしても幻想性(媒介的な心的領域)としてしか関係をもつことができない。」

「この自己の自己意識にたいする抽象性は、時間意識の根源であり、この抽象性は自己の自己意識にたいする関係としては空間意識の根源をなしている。」

どれも、当たり前のことを難しく言っているとしか思えない。当たり前のことを難しく言うのが哲学というのは間違いで、当たり前のことをわかり易すく言うのが哲学であると私は考える。当たり前のことを難しく難しく考えているようにしか、私には思えない。やっぱり、ダメだった。

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2014年2月12日 (水)

『もっと泣いてよフラッパー』「ごった煮」のような物語。

『もっと泣いてよフラッパー』
2014年2月8日(土)~3月2日(日)
Bunkamura シアターコクーン
演出:串田和美
出演:松たか子/松尾スズキ/秋山菜津子/りょう/大東駿介/鈴木蘭々/太田緑ロランス/大森博史/真那胡敬二/小西康久/酒向芳/内田紳一郎/片岡正二郎/串田和美/片岡亀蔵/石丸幹二 ほか

開館25周年を迎えるBunkamuraの記念公演第2弾、シアターコクーン初代芸術監督である串田和美作・演出による「もっと泣いてよフラッパー」を観てきました。

2幕構成で、たっぷり3時間20分の演目。舞台は1920年代のシカゴという設定だが、その時代と場所のせいなのか、より幻想的な異空間のようでもある。そして、それぞれの登場人物にそれぞれの物語があり、それらが「ごった煮」のようでもある。

第1部は、田舎からシカゴに出てきたジル(松たか子)が、クラブ「ラ・リベルテ」に辿り着くまでの物語。第1部のジルは純朴な田舎娘。クラブ「ラ・リベルテ」を探す彼女が幻想的な世界に迷い込む。第2部は、クラブ「ラ・リベルテ」で踊り子として働き始めたジルや仲間の踊り子たちの物語。第2部のジルは状況に流されながらもしっかりと生きて行く女に生まれ変わっている。


それにしても、私が観たいと想う芝居に、高確率で出演しているのが、秋山菜津子さん。彼女が出たい芝居と私が観たい芝居がシンクロしているのかも。


Bunkamuraシアターコクーン「もっと泣いてよフラッパー」製作発表会見&ミニライブ映像

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この芝居を観ながら、松たか子さんの演じたジル役をCHANCEの文夏さんがやったら面白いだろうなあ、と空目。シカゴの踊り子という設定も面白そうだし、そして何よりビッグバンドで彼女の歌が聴いてみたい、というただの願望ですが。

あと、ボクシングの場面とか、中村JAPANじゃん!と思ってしまった。

2014年2月11日 (火)

『ソニーをダメにした「普通」という病』(横田宏信著)「ソニー」というちょっと変わった会社の姿を通じて、「人を活かす」ことの重要さを訴えている。

Kindle本。amazonさんがやたらとオススメしてくるので、読んでみた。「ソニー」というちょっと変わった会社の姿を通じて、「人を活かす」ことの重要さを訴えているように読める。

著者はなかなか耳の痛いことを言っている。

「会議なんてほとんどないブルーカラーの生産性は、今なお世界のトップレベルにあることを考えれば、会議に頻繁に参加するホワイトカラーが、日本の生産性の足を引っ張っていることになる。」

がむしゃらに働いているように思える日本人の生産性は低いと言われるが、まさに無駄な会議が生産性を下げている。これは現場にいる私の実感でもある。


「日本のIT企業の多くは、自社のIT商品の『機能価値』が、顧客企業の経営において、どのような『使用価値』をどれだけ生み出すかに、おおよそ無関心だ。」

IT企業に限らず、日本のものづくりは「機能価値」を追求していて、それがお客様にどのように使われるか、をあまり考えていない。「使用価値」というものに頭を切り替えてものづくりをしていけば、まだまだメイド・イン・ジャパンは優位を保っていけるのではないか。機能を絞って使いやすくすることも戦略だ。


「夢を語らぬ経営者は怠慢である。夢を語れぬ経営者は、無能である。」

どこかのアホな経営者が会社の業績が悪いのは社員の働きが悪いからだ、と言ったそうだが、こういうアホな経営者が会社のかじ取りをできるとは思えない。大企業の経営者と言えど、怠慢で無能な人物が多すぎる。それは政治の世界にも当てはまる。



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『PLAY×LIVE「1×0」アンコール公演エピソード1&2』エピソード1(東京パフォーマンスドール)サガセ サガセ タノシイコト サガセ

『東京パフォーマンスドール PLAY×LIVE「1×0」アンコール公演 エピソード1&2』
期間:2014年1月31日~2月11日(火・祝)
会場:CBGKシブゲキ!!(渋谷)
出演:東京パフォーマンスドール、板倉チヒロ、小松利昌(声)、TPD DASH!!
演出:ウォーリー木下

 東京パフォーマンスドール(TPD)を観に、私が応援しているCHANCEが4/24にライブをするというマウントレーニア・ホールの隣にあるシブゲキ!!に行ってきました。観たのは、「エピソード1」です。

↓こっちじゃなくって、
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↓こっち。
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↓ブログ書きの悲しいサガで、カンバンが出てれば即パシャリ。 
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 この記事では、便宜上、1990年代に活動したTPDを「元祖TPD」、現在活動中のTPDを「新生TPD」を呼ぶことにします。
 読んでくださる方に、最初にお断りしておくと、私はリアルタイムに元祖TPDを観たことがありません。当時のダンサミがどういうものであったのかは、映像で知るのみです。元祖TPDをプロデュースしていた中村龍史さんとの出会いも、中村龍史さんが2011年に「CHANCE」を立ち上げて以降からです。TPDの曲を聴きだしたのも、中村龍史さんがブロデュースする「CHANCE」がTPD曲をやるようになって以降からです。いわば、元祖も新生も初心者目線であることを加味してお読みください。


 開演のブザーがなり、新生TPDのショーが始まる・・・と思いきや、彼女たちはシブヤの地下水路に広がるアンダーワールドに迷い込み、謎のSNS「1×0」(ワンバイゼロ)の秘密を追う、という演劇パートに突入する。

 演劇パートは、彼女たちがお芝居としているというよりも、映像や歌や積み木のような小道具たちがお芝居をしている、という印象。演劇において、小道具は役者と同じく重要な要素には違いない。特に、積み木のような小道具の使い方は上手い。
 しかし、お客さんは小道具ではなく役者を観に劇場にくる。小道具に頼り過ぎることは、彼女たちの演技の成長を妨げるような気がしてならない。
 例えば、水たまりに落ちたあるものを探す場面。手足で水をかきわける芝居に音がつくのだが、音と動きがあっていない。そして、そこは水たまりの中のはずなのに、水たまりの中を歩く、という演技を彼女たちはしていない。普通の地面と水たまりの中を歩くのでは歩き方が違うはずだし、靴や靴下が水浸しになれば、若い女の子が不快に思わないはずがない(だって、濡れたくないから、彼女たちは慌てて積み木の上に上がったのでしょう?)と思うのだけど。
 今挙げた例は些細なことかもしれないけれど、演劇ファンはそういう細部もしっかり観ている。そういう細部ができてくればもっと演劇パートは良くなると思う。

 そして、休憩をはさまず、ダンスサミット(ダンサミ)に突入する。TPD曲やオリジナル曲を交え、ノンストップで9名の女の子たちが歌い踊る。9名の女の子がフリを合わせて踊る姿は圧巻。あとはちゃんと歌えれば恐いものなしですね。
 TPD曲も良いのだけど、新生TPDの良さが現れているのはオリジナル曲「DREAMIN'」のような感じがした。彼女たちはTPDの看板と楽曲を借りてスタートしたけれど、元祖TPDの良さを取り入れつつも元祖TPDとは違った道を歩き始めているようにも感じる。新生TPDは徐々に元祖TPDという衣を脱ぎ捨てていって、自分たちのTPDを創り上げて行けば良いと思う。今はその過渡期だと思うし、そういう時期に新生TPDを観れて良かった。2年後3年後に観たらまた違った印象になるんだろうなあ。

 映像による演出効果と中央後方にあるSmart Glass席の視聴の妨げならないように、ダンサミ中はペンライトやケミカルライトなどの光りもの禁止、立つこと禁止、後ろのお客さんの視界の妨げになるようなアクションも禁止。なのでお客さんは座ったまま声援や掛け声を送り、時に邪魔にならない程度にケチャもする。そして、アンコールになると本編では禁止事項が多くて大人しくしていたお客さんが、それまで抑えていた感情を解き放つように一斉に立ち上がり、跳びはね、踊る。そう、観客はもっとギラギラしていなくっちゃ。
 
 ロビーでは、特典付きのリピータチケットを売っていたり、メンバーがチケットやグッズを手売りしたり、ガチャを引かせていたり(射幸心を煽るようだが、1回500円なら許容範囲だろう)、応援ウチワを使ってメンバーとファンとの交流を図っていたりと、来てくれたお客さんをコアなファンに取り込もんでいこう、という努力が見られる。
 また、路上の練り歩きや無料ライブをするなど、まだ劇場に足を運んでくれていないひとたちにもアピールしていこう、劇場にお客さんを呼び込んでいこう、とする姿勢がみられる。劇場に閉じこもってお客さんが来るのを待っているだけではないのだ。創意工夫すればいくらでも宣伝の仕方はある。

 正直、予想以上に面白かった。アンコール公演ではエピソード2を観ることができなかったが、3月のnew versionでは、エピソード2も観たいと思ったっちゃ。


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 新生TPDが気に入っている方にも、ちょっと違うなと思っている方にもお薦めしたいのが、中村龍史さんがプロデュースしている「CHANCE」というグループ。毎週、木・金・土・日に赤坂の専用シアターでライブをやっています。
 TPD曲が好きならCHANDOLL(木・土)がお薦め。元TPDの中川雅子さんや徳永愛さんも在籍しており、TPD曲もかなりガッツリやっています。(ルイードの頃の元祖TPDが好きなら特に土曜日がお薦めです。)
 中村龍史さんの演出が好きなら、CHANCE(土・日)がお薦め。中村龍史さんらしい演出が随所で楽しめます。土曜日はCHANDOLL/CHANCEの2公演割引きチケットもあります。
 詳しくは、→ CHANCE公式サイト でご確認お願いします。

2014年2月 8日 (土)

【安吾を読む】『天才になりそこなった男の話』「じつさいに君、病気は気の持ちようだよ。また僕達の人生もそうだよ、君」

安吾が自動車事故にあった際に、親交のあった同時代の詩人・菱山修三が語った逸話をもとにしている。

「じつさいに君、病気は気の持ちようだよ。また僕達の人生もそうだよ、君」

安吾が天才になりそこなって、後世の私はほっとしている。


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2014年2月 7日 (金)

【安吾を読む】『人生三つの愉しみ』「人間の愉しみは禁止せずに、その害を取り除くべく相共に努力すべきものではなかろうか。」

「人の愉しみは銘々好き好きのものであるから、各人の好むにまかせて、あげつらうべきものではないし、ヤキモチをやくべきものではなかろう。人間は働く機械ではなく、その休養をとり、愉しむのが当然だ。人間の愉しみは禁止せずに、その害を取り除くべく相共に努力すべきものではなかろうか。」

スポーツをして体を鍛えているから健全で、お酒を飲んだくれているから不健全、という単純な話ではない。いずれにしろ、好きなものを好きと言えて、好きなものをいつまでも続けられる、それが人生にとってもっとも大切なことなのかもしれない。そして、それを害するものに対してはお互いに取り除くべく努力すれば、より多くのひとが好きなものをずっと好きで居続けられる。


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2014年2月 6日 (木)

『数字で読む「アベノミクスの空騒ぎ」―新潮45eBooklet』(藻谷浩介著)アベノミクスの薔薇色の明日は数字によって否定される。

Kindle本。

安倍政権の経済政策のおかけで、株価は上昇し、円安が進み輸出が増え、やがて景気も良くなる。景気が良くなれば雇用も増える。そんな薔薇色の明日が来るかのように安倍政権の経済政策が謳われているが、本当にそうなのか?著者はそれらの巷説を「数字」によって否定していく。

株価が上がって私たちの生活は良くなったのか? 円安が進んで私たちの生活は良くなったのか? 実感が伴わないものは数字によっても否定される。株価が上がって儲かったのは外資だけだし、円安で儲かるのは石油等の資源を持つ外国である。日本人の生活が豊かになったとも、日本の富が増えたとも言い難い。外国人や外国だけを儲けさせて、それを国益と呼ぶのだろうか。


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2014年2月 5日 (水)

『「遺体」それからの物語―新潮45eBooklet』(石井光太著)私たちに被災したひとたちのことを忘れさせないためにも、このような仕事が必要である。

Kindle本。

2013年に公開された映画『遺体』。2013年の映画ベスト3を選んだとき、3本目をこの映画にしようか、『TED』にしようか迷った。そして、この映画を敢えて落とした。何故か、それは、たぶん、私はこの映画ともう1度向き合うだけの体力を持っていないからである。私はこの映画をより多くのひとに観て欲しいと思っているが、敢えて勧めないのもそこに理由がある。それだけ、この映画と向き合うことは覚悟がいったということだ。

しかし、実際に『遺体』と向き合ったひとたちは、私などが想像するに絶する光景を目の当たりにしたはずだ。この本は、あの映画の「それから」を追ったルポルタージュである。

「千葉は遺体と遺族の間に立つために安置所の管理人として働いたのだと言っていた。だが、彼は安置所が閉鎖された今も、遺族の悲しみが薄れていないことを知っている。だからこそ、約一年が経ってもなお、遺族に寄り添おうとしている。」

私たちは被災したひとたちのことを忘れがちだ。そして私たちに被災したひとたちのことを忘れさせないためにも、このような仕事が必要である。

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2014年2月 4日 (火)

『ブラックジャックによろしく 13』(佐藤秀峰作)斉藤の姿は漫画界の異端児であり改革者でもある作者の姿と重なる。

精神病棟編の完結、そして、この物語も完結する。斉藤がここで学んだこと。それは「自分が変わらないこと」。自分のいる世界はなかなか変わらないかもしれない。しかし、自分が変わらなければ、自分のいる世界は変わるかもしれない。この論理は矛盾しているように思えるが、斉藤の存在自体が、異端児であり改革者なのだから、矛盾はしていない。

斉藤の最後の言葉、「僕が全部壊してやる……。僕が全部創ってやる……」。

この言葉は、漫画界の異端児であり改革者でもある作者の姿と重なる。


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2014年2月 2日 (日)

『ヨシザワコウタ ライブ~音楽は爆発だ~ Vol.1』(2014/02/01 ダイニングライブ ヤンキース)影のMVPは那須社長!

『ヨシザワコウタ ライブ~音楽は爆発だ~ Vol.1』
出演:ヨシザワコウタ(Vo,Gt)、島優一(Gt)、木村古都乃(Pf)
ゲスト:浅野ヨンエ(NOY)
日時:2014年2月1日(土) 17:00~
会場:ダイニングライブ ヤンキース(横浜・関内)

コーラスグループ「StarLights」(スターライツ)のリーダーでもあり、ソロ歌手として活躍中のヨシザワコウタ氏のライブを観に、関内のダイニングライブ ヤンキースに行ってきました。

↓入場口。カンバンは取り忘れました。
004

ダイニングライブ ヤンキースは初めて行きましたが、店内はアメリカの酒場っぽい雰囲気(って言っても本場に行ったことはありませんが)で、店長さん・店員さんのノリも良い。楽しい雰囲気を醸し出している場だなあと感じました。オススメされたタコの唐揚げも美味しゅうございました。

コウタ氏は歌手活動を初めて9年ということですが、初めてのソロライブだったそうです。(数々のライブ活動をされているのでとても意外でした。)

ライブは2部構成でした。第一部はコウタ氏のオンステージ。第二部がゲストありの構成でした。

例によって、メモを取らない私の記憶だけが頼りのセットリスト。間違っていたらごめんなさい。おそらく、コウタ氏が自身のブログに記事を書いてくれると思いますので、そちらをご覧ください。

(★)はコウタ氏のオリジナル曲です。

【第一部】
 ペガサスの朝
 約束

 久々の「ペガサスの朝」。確かに、歌詞は意味不明ですね。「約束」はアイドルだった頃の渡辺徹が歌っていた曲。
 第一部のテーマは夏(ウラテーマは神奈川)。真冬なのに、夏(笑)。

 シーズン・イン・ザ・サン
 エンジョイ・サマータイム(★)

 神奈川出身の歌手と言えば、サザンでしょ。ビミョ~なモノマネも披露してくれました。

 希望の轍
 勝手にシンドバット

 第一部の締めくくりは陽気に。

 たたいて歌って(★)
 散財クイーン(★)
 

 コウタ氏のステージと言えば、元気いっぱい、動き回るイメージがあるのですが、この日は椅子に座って。コウタ氏の師匠の亀渕友香さんも椅子に座って歌われるますが。それを真似したというより、じっくり歌と向き合おうという姿勢のように感じました。


【第二部】
 北風

 マッキーのウタ真似のテイストもちょっと入れて。サザンよりは良い出来でした。

 ここで、ゲストの浅野ヨンエさんが登場。一緒に歌ったのは、

 WHITE BREATH
今を抱きしめて

 コウタ氏の歌声とヨンちゃんの歌声って合うのかなあ、と懸念もしていたのですが、これが良い! 面白い取り合わせで、面白い化学反応を起こしていました。これにはビックリ。

 この後、ヨンちゃんが2曲歌ったのですが・・・あーーーーーーーっ、書きたいけど、書けない!

 さらにこの後、さらなるゲストが登場して一緒に歌ったのですが・・・あーーーーーーーっ、書きたいけど、書けない!

 さらにさらにこの後、あの方の歌声がダイニングライブ ヤンキースに響き渡ったのですが・・・あーーーーーーーっ、書きたいけど、書けない!

 いやいや、本当にねえ、ブログ書きとしては一番書きたいことを書けない、というなんとも嬉しい悲鳴を上げてしまう内容でした。

 最初予定していたセットリストからかなり脱線したようですが、ここから路線を戻して、冬の歌を。

 ロード第1章
 Winter again

 ラストは平井堅の曲で。

 いとしき日々よ

 「いとしき日々よ」の歌唱中にテレビドラマ「仁~JIN~」のメインテーマを音編して「いとしき日々よ」終わりに流すアテナミュージックの那須社長、グッジョブ! 第二部の中盤、セットリストを脱線させたコウタ氏への趣旨返しでしょうか、これには流石のコウタもやられた!という顔をしていました。この内部の影のMVPは那須社長かもしれません。こやつ、プロだなあ。CHANCEの土屋舞さんも那須社長に音編の弟子入りすれば良いかも。

 アンコールは、これを飲まなきゃ、もとい、歌わなきゃ終われない、

 牛乳(★)

 そして、コウタ氏と言えばこの曲ですね。

 生きていればこそ(★)     


 コウタ氏のライブをガッツリ観たのは1年ぶり、高円寺でAthenaの前座(←コウタ氏ご自身のネタ)として観て以来でしたが、コウタ氏の魅力は伸びのある声。座って歌うとちょっとつらそうな場面もありましたが、そこは百戦錬磨のコウタ氏、うまく切り抜けていました。

 欲を言えば、もっとオリジナル曲を歌って欲しかったかな。新曲も聞きたかったかな。
 浅野ヨンエさんとのコラボはとても良かった。これからも機会があったら一緒に歌って欲しいなあ。


 コウタ氏の次のライブは、ソロとしては未定だそうですが、StarLightsとしては、

『浅野ヨンエ with StarLights Live』
日時:2014/2/19(水) 19:30~
会場:ミュージックレストラン ラドンナ原宿
出演:浅野ヨンエ(NOY)、StarLights、
ミュージシャン:小川清邦(ba) 小林秀樹(drs) 井上美緒子(pf/key) 北島優一(gt)


ご予約は → こちら から


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2014年2月 1日 (土)

【安吾を読む】『エゴイズム小論』「人のオセッカイは後にして、自分のことを考へることだ。」

「もしそれ電車の中で老幼婦女子に席をゆづる如きことが道義の復興であるといふなら、電車の座席をゆづり得ても、人生の座席をゆづり得ぬ自分を省みること。」

戦後に蔓延したであろう、うわべだけの道徳論に安吾は真っ向から反発する。下らぬ親切は余計なこと、人に親切にするならイノチガケでやれ。「人のオセッカイは後にして、自分のことを考へることだ。」

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