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2014年1月 5日 (日)

映画『ゼロ・グラビティ』「ゼロ・グラビティ」(無重力)というタイトルだが、本当は「重力」との戦いである。

映画『ゼロ・グラビティ』GRAVITY
監督:アルフォンソ・キュアロン

久々に映画館に映画を観に行きました。しかも、IMAX 3D。普段、3Dでかかっている映画も敢えて2Dで観る(いまだに3D酔いしてしまう)私ですが、この映画は3DしかもIMAXで観るのが良いだろうと判断。

宇宙空間で、予期せぬ事故により、スペースシャトルが大破。船外でミッション遂行中のメディカル・エンジニアのストーン博士(サンドラ・ブロック)と、ベテラン宇宙飛行士マット(ジョージ・クルーニー)の二人は、宇宙に放り出されてしう。地球との交信手段も断たれ、酸素も少なくなるという絶望的な状況で、彼らは生還することができるのか?

3Dで観て正解。まさに、自分も宇宙空間にいるような錯覚に陥るような体感ができる。衛星軌道上では約90分で地球を一周する(この映画の台詞からそれがわかる)のだが、その地球一周分(90分)のサヴァイヴァル。観ているものもストーン博士のように絶望と戦いながら、まさに息が詰まるような想いでこの映画を観ることになるが、この映画の良いところは、必死に生きようとするストーン博士の姿を時に滑稽に見せていることだ。これもまた一種の「救い」なのかもしれないのだから。

この映画の邦題は、「ゼロ・グラビティ」(無重力)だが、原題は、「グラビティ」(重力)。前半は無重力空間で悪戦苦闘する姿が映し出されるが、ラストはまさに「重力」との戦いである。そして、地上に生きる私たちは「重力」に支配されて生きている。「重力」に刃向って二本の足で立ち上がった時から、人類の「重力」との戦いは始まっている。「生きる」ということは「重力」に押しつぶされないための戦いなのかもしれない。


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