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2013年11月14日 (木)

『マリアビートル』(伊坂幸太郎著)「どうして人を殺してはいけないの?」という質問にキチンと答えを用意しておける大人になろう。

元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線に乗り込む。この列車には、狡猾な中学生「王子」、腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」、ツキのない殺し屋「七尾」など、物騒な男たちが満載。様々な思惑と死体を乗せた新幹線は、盛岡を目指して走り続ける。

様々な物語が新幹線の車内という空間の中で繰り広げられ、最後には1つに集約されていく、という物語は著者の得意技。伊坂さんの物語は、完成した画がわからないジグゾーパズルのピースを1つ1つ嵌めて行くようなわくわく感がたまらない。

読者がイラっとくるのは、「王子」という中学生の存在だろう。「どうして人を殺してはいけないの?」という質問をするヤツは子どもも大人もロクなものではない。それに対する鈴木という普通のひとの答えが素晴らしい。大人は「どうして人を殺してはいけないの?」という質問にきちんと答えを用意しておくべきなのだろう。そして、「人生は自分の思うがままにはいかないのだよ」と教えるのもまた大人の役割だろう。そして反省すれば許してもらえる世の中は反省するフリの上手いひとを育てるだけで罪という重みすら軽くみられてしまい、「王子」のようなひとを増殖させているようにも思える。


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