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2013年11月20日 (水)

『半藤一利と宮崎駿の 腰ぬけ愛国談義』(半藤一利,宮崎駿著)負け戦のときは負け戦のなかで一生懸命生きるしかない。

夏目漱石好きという共通点のある半藤さんと宮崎さんの対談をまとめたもの。半藤さんが宮崎さんのアニメ映画『風立ちぬ』を観る前・後で対談が別れており、『風立ちぬ』とその時代の考証なども興味深い。

宮崎さんは今はファンタジーがつくりにくい時代だと言う。さらに、これから少子化が進む日本ではアニメーションの観客が減り続ける。これまでのようにリソースをつぎ込むようなアニメーションが作れなくなっていくだろう、とも言う。日本は国を挙げてアニメーション文化を海外に売り込もうとしているけれども、かっての自動車や電化製品が今やそうでもなくなったように、アニメーションもまたいずれ日本の誇る輸出製品の座から引きづり下ろされる日がくるかもしれない。

しかし、宮崎さんは「不安だ、不安だ」という若者にこう言う。「健康で働く気があれば大丈夫。」「不安がるのが流行っているけど、流行に乗っても愚かなる大衆になるだけだからやめなさい。」と。何が正しいのか、何をすれば良いのかわからない時代であれば、みんなで困って悩んでみんなでオタオタすれば良い。負け戦のときは負け戦のなかで一生懸命生きるしかない。

私たちは勝て、勝ってナンボと教えられてきた。しかし、実際には人生は勝つこと負けることの方が断然多い。そうれあるならば、勝つことではなく負けないこと、負けた時にどうするか、を学ぶべきだろう。

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