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2013年9月26日 (木)

『ラプソディ・イン・ラブ』(小路幸也著)『東京バンドワゴン』シリーズとは一味違う家族の肖像。

日本の映画界を支えてきた名優・笠松市朗の最後の映画(シャシン)は、彼の家族と彼が住んでいた家で過ごす、というものだった。
笠松の息子、俳優・園田準一、笠松の前妻であり女優だった園田睦子、笠松の二番目の妻との間に生まれた二枚目俳優の岡本裕、そして、岡本の恋人の人気女優の二品真里。バラバラになってしまった家族、そしてこれから家族になるものたちが、この5人がひとつ屋根の下で暮らし始める。そこからドラマが始まる。

これは純粋にドキュメンタリーとは言えない。なぜならば、彼ら5人は全員「役者」だからだ。カメラの前で、いやカメラの回っていないところでも、彼らは自ずと「演技」をしてしまう。それは反射的な演技であったり、意図的な演技であったりするわけだけれども、家族であろうとも、役者でなくても、演技していることは日常でもある。ただ、彼らが役者だからそれが際立つだけで。

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