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2013年9月27日 (金)

【安吾を読む】『ドストエフスキーとバルザック』「小説は感動の書」である。


坂口安吾は「小説は感動の書」だと言う。安吾の小説に関する考え方がよく表れている作品。引用ばかりになるが、そこはアンゴ先生自らに語ってもらうことにする。

「人間それ自らが現実である以上、現にその人間によつて生み出される空想が現実でない筈はない。空想といふものは実現しないから、空想が空想として我々愉しき喜劇役者の生活では牢固たる現実性をもつているのではないか。」

「小説は深い洞察によって初まり、大いなる感動によって終るべきものだと考へている。小説は一行の名描写、一場面の優秀によって良し悪しを言うべき筋合のものではない。同時に、全行に勝れた洞察が働いていても、全体として大きな感銘を持たない作品は傑作と言はれない。」

「小説は、人間が自らの医しがたい永遠なる『宿命』に反抗、或ひは屈服して、(永遠なる宿命の前では屈服も反抗も同じことだ――)弄ぶところの薬品であり玩具であると、私は考へてゐる。小説の母胎は、我々の如何ともなしがたい喜劇悲劇をもつて永劫に貫かれた宿命の奥底にあるのだ。」

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