『ぶたぶた洋菓子店』(矢崎存美著)矢崎作品は食べ物が美味しそうに描かれる。読むと食欲をそそられる。
かっては1年に一度、年末年始のお楽しみだった「ぶたぶた」シリースも最近は夏休みと年末年始の2回楽しめるようになった。嬉しいことだ。
森の中の洋菓子店「コション」は、地元では人気のスイーツのお店。可愛いぶたの顔形をしたサクサクのマカロン、ほろほろと口の中で溶ける絶品マドレーヌ。ところが、そんな魔法のようにおいしいお菓子を作るパティシエの姿を見た人はいない。お菓子作りコンテストに出場を目指す男子高校生がパティシエの正体をつきとめようとするが・・・。
矢崎作品は食べ物が美味しそうに描かれる。読むと食欲をそそられる。食べることは生きること、生きることの楽しみ。だから、ぶたぶたの物語に魅かれるのかもしれない。
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