『シュレディンガーの哲学する猫』(竹内薫,竹内さなみ著)シュレディンガーの猫って、何?というひとのための哲学入門。
私は「シュレディンガーの猫」ということすら知らない科学オンチなのですが、シュレディンガーの猫とは、物理学者のエルヴィン・シュレディンガーが提唱した量子論に関する思考実験の名称だそうです。生きている状態と死んでいる状態が重なり合っている状態、と言われてもやっぱりピンときません。
ともあれ、作者のもとに現れた哲学者の言葉を語る不思議な猫が、「語の意味とは何か?」「“私”は誰?」といった哲学の諸問題を、サルトル、ウィトゲンシュタイン、ハイデガー、小林秀雄といった古今東西の哲学者、思想家たちの言葉を通じて語っていく。
「人は、語りえぬものについては、沈黙しなければならない。」ウィトゲンシュタインのこの言葉を戒めに、このブログを運営したいものだ、と思うのだけれど、難しいなあ。
« 『ヤマトタケル (1)』(安彦良和作)ナムジ、神武、そしてヤマトタケルに、神話は進んでいく。 | トップページ | 『VOJA FESTIVAL 2013』@ティアラこうとう(2013/07/06) まさに、「音楽に国境はない」ことを実感できたコンサート。 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【安吾を読む】『木枯の酒倉から 聖なる酔つ払ひは神々の魔手に誘惑された話』「俺の行く道はいつも茨だ。茨だけれど愉快なんだ。」(2014.07.11)
- 『金融緩和の罠』(藻谷浩介・河野龍太郎・小野善康著、萱野稔人編)金融緩和より雇用を増やすことこそがデフレ脱却の道。(2014.07.10)
- 『ひとを“嫌う”ということ』(中島義道著)ひとを「嫌う」ということを自分の人生を豊かにする素材として活用すべき。(2014.07.09)
- 【安吾を読む】『街はふるさと』「ウガイをしたり、手を洗ったりして、忘れられないようなことは、私たちの生活にはないのです。」(2014.07.08)
- 『天災と日本人 寺田寅彦随筆選』(寺田寅彦著,山折哲雄編)地震や津波といった天災からこの国を守ることこそが「国防」である。(2014.07.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント