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2013年7月19日 (金)

【安吾を読む】『二流の人』「彼は見通しをたてて身体をはったが、芸術家は賭の果てに自我の閃光とその発見を賭けるものだ。」

この作品の第1章は、『黒田如水』という作品のほぼそのまま。小田原征伐の最中に、黒田如水は家康とが出会い、優れた戦略家として如水は秀吉に重宝されていたが同時に侮られていた如水は、この会談から家康に魅了され、この時から豊臣の天下を崩壊させる楔が打ち込まれた、というところで終わる。
この作品はそれを引き継ぎ、朝鮮出兵、関ヶ原と筆を進め、天下をとれなかった「二流の人」黒田如水の生涯を描く。

「然り、彼は賭博師で、芸術家ではなかったのだ。彼は見通しをたてて身体をはったが、芸術家は賭の果てに自我の閃光とその発見を賭けるものだ。」

関ヶ原の戦いというどさくさにまぎれて天下を獲ろうとした如水と、関ヶ原というイノチをはった賭けに出た家康とは、やっぱり格が違う。

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