『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』(深尾葉子著) カエル男の「思考停止」がタガメ女を増殖させる。
「タガメ女とは」、田んぼに生息してカエルを捕獲するタガメのごとく、収入や社会的地位のある男性を捕獲し、「幸せな家庭」という箍(たが)にガッチリとハメて自由を奪い、リソースを吸い尽くす(搾取する)女性のことを指す。タガメ女は、捕食した男(夫)だけではなく子供、ママ友など周囲の人間関係、自分さえをも箍にハメること呪縛する。そして、搾取される男は「カエル男」と呼ばれる。
「タガメ女」と「カエル男」。こういう男女関係、あなたの周りにもいませんか?
しかし、著者は「タガメ女」を批判しているわけではない。「タガメ女」とは女性が生き残り戦略のために、そうならざるを得なかった成れの果てであり、そうならざるを得なくなった背景には、結婚生活についての男の無関心や思考停止が女たちをそういう姿に変えてしまった、という背景を指摘する。
つまりは、タガメ女、カエル男にならないためには、お互いにお互いの人間関係、結婚生活に向き合わないといけない、ということだ。愛しているふりをして、ただ夫婦や家族という関係を維持することだけを目的に生活していくと、女はタガメと化し、男はカエルと化す。そして、それは世代間にわたって繰り返され、タガメ女とカエル男は増殖していく。
ちなみに、私はカエル男チェックで、カエル男度0%でした。だから、結婚できない(笑)。
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