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2013年6月11日 (火)

『ヤバい経営学: 世界のビジネスで行われている不都合な真実』(フリーク・ヴァーミューレン著,本木隆一郎・山形佳史訳) 右へならえ、前の人を追い付け追い越せで上手くはいかない。常識を疑え。

著者のフリーク・ヴァーミューレンは、欧州No.1のロンドン・ビジネススクールの人気教授だそうだ。タイトルだけ観ると、なんだかいかがわしい印象があるが、実際の経営の調査から得られた事実、や学術的な研究の成果、科学的な見地から述べられている。M&A、リストラ、成果主義、イノベーション、経営戦略、組織改革など、正しいと思われていること、常識だと思われていること、右に倣え、前の人を追い付き追い越せと行われていることが間違っている、と次々と指摘されているのは小気味よくもある。

「成功は会社を大きくするかもしれないが、規模を求めることが成功に結びつくわけではない。」まさに目的と手段が転倒したことが経営の常識として繰り返されてきた。そして、それは、経営者の傲慢と自信過剰が引き起こしたものである。

よく「選択と集中」ということが言われ、業績が悪化するとコアビジネス(その会社の得意分野)に特化せよ、と言われるが、これも間違い。そうして経営をスリム化しようとしてリストラで人員削減をするのも間違い。それらは経営を硬直化させるし、その会社に残った従業員のモチベーションも下げてしまい、結局は状況をより悪い方向に進めてしまうだけ。結局は経営を立て直すチャンスを自分で潰しているようなもの。

『最善の戦略は、全く期待していないところから生まれてくることもある。』

練りに練られた経営戦略が絵に描いた餅であっさりと破棄される状況がある。そうであれば、チャンスを見逃さない、そのためにチャンスがいつ来ても良いように準備しておく、ということの方が生き残る戦略としては正しいのかも知れない。常識を疑え。


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