【安吾を読む】『戦争と一人の女』「でも、人間はそれだけのものよ。それだけで、いいのよ。」
戦時下での投げやりで虚無的な「野村」という男と、どこか退廃的な「女」。彼らは戦争を生き、やがて終戦を迎える。
この作品がamazonのKindle青空文庫(坂口安吾)のランキングで上位に入っていたので、どうしてかなあ、と思っていたら、映画化されていたからなんですね。
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