『コラーゲン食って肌がぷりぷりになるわけねーだろ』(元木一朗著)『ブラックジャックによろしく』のパロディが秀逸。
Kindleで購入。所謂Kindleの100円本は押並べて評判がよろしくないのだけれど、この本の内容には満足。著者の元木さんがラーメン本で使っていた言い方をすれば、「適正価格100円」。
佐藤秀峰さんが著作権フリー(二次利用OK)としている『ブラックジャックによろしく』の一場面をパロディにして、コラーゲンを食べても肌がぷりぷりになる、という嘘を指摘している。このパロディが面白い。その上で、補講としてそれが科学的にはまったく根拠がないことを述べられている。そういう科学的な裏付けがないにも関わらず、コラーゲンを食べるとお肌に良いですよ、宣伝して食品を売りだしている大手企業のあり方って、どうなんでしょうね。
ただ残念なのは元木さんのインターネットTVの番組でもコメントさせていただいたのだが、本が左から右に開くようになっていること。漫画があるので、やっぱり右から左に開いて読みたい。左から右に開いて読むと違和感がハンパ無くありました。
お話を聞くと、文章を縦書きにすれば良いそうなのですが、その縦書きというのがamazonが提供しているソフトウェアでは対応が難しいのだそうです。
« 『明日の空』(貫井徳郎著)ミステリィではなく青春小説として読むと、この物語は全く別の形を見せる。 | トップページ | 【安吾を読む】『日本文化私観』過去の遺物が伝統なのではなく、私たちが生きている、それこそが日本の伝統を作る。 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【安吾を読む】『木枯の酒倉から 聖なる酔つ払ひは神々の魔手に誘惑された話』「俺の行く道はいつも茨だ。茨だけれど愉快なんだ。」(2014.07.11)
- 『金融緩和の罠』(藻谷浩介・河野龍太郎・小野善康著、萱野稔人編)金融緩和より雇用を増やすことこそがデフレ脱却の道。(2014.07.10)
- 『ひとを“嫌う”ということ』(中島義道著)ひとを「嫌う」ということを自分の人生を豊かにする素材として活用すべき。(2014.07.09)
- 【安吾を読む】『街はふるさと』「ウガイをしたり、手を洗ったりして、忘れられないようなことは、私たちの生活にはないのです。」(2014.07.08)
- 『天災と日本人 寺田寅彦随筆選』(寺田寅彦著,山折哲雄編)地震や津波といった天災からこの国を守ることこそが「国防」である。(2014.07.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント