「特攻の島」に行ってきた。
ゴールデンウィークに「特攻の島」に行ってきました。「特攻の島」というのは、人間魚雷「回天」の基地のあった、山口県周南市大津島(おおづしま)のこと。この記事では、「海猿」などの漫画家、佐藤秀峰さんの作品名から、「特攻の島」と呼ぶことにします。
山陽新幹線周南駅で下車、徒歩3分で徳山港に。映画「出口のない海」で使用された人間魚雷「回天」のレプリカが展示されています。↓
徳山港から大津島(馬島港)まではフェリーで40分。片道680円の行程です。いざ、「特攻の島」に上陸。↓
港から歩いてすぐ、魚雷発射場が見えてきます。↓
魚雷発射場にはトンネルを抜けて行きます。「回天」はトロッコに載せられてこのトンネルを運ばれました。そして、「回天」で出撃した若者たちは、このトンネルをくぐり抜けると、もう二度と生きて日本の土を踏むことはできませんでした。そうして150人以上の若者が出撃していきました。↓
トンネルを抜けると、魚雷発射場に着きます。私が子どもの頃はこのようには整備されておらず、立ち入ってはダメだった記憶があります。今は釣りを楽しむスポットになっています。そういう幸せな時代に私たちは生きているんですね。↓
若者にバクダンを背負わせて突撃させる。日本という国家はかってそうやって若者のイノチを奪っていきました。今、日本国憲法を変えようと躍起になっているひとたちがいます。そのひとたちは、自分たちの都合の良いように憲法を作りなおして、国家が国民に死ぬことを強要できる社会をもう一度作ろうとしているように思えてなりません。そういうひとたちは、もはや老人ですから、自分がバクダンを背負って出撃することはない、とタカをくくっているのかもしれません。むしろ、そういうひとたちは、バクダンを背負って出撃せよ、と命令できるようにするために日本国憲法を変えたがっているようにしか、私には思えません。
日本国憲法を守ることは、私たち国民のイノチを守ること。為政者の都合の良いようにコロコロと憲法を変えるしくみを許してしまうと、私たちはまた日本という国家にバクダンを背負わせて出撃させられるかも知れません。私は日本をそういう国にはしたくありません。
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