『邪馬台国殺人紀行』(鯨統一郎著)美女3人・旅情・殺人、2時間ドラマ3本分。
美人歴史学者の静香、ひとみ、東子の女子三人は、旅行&ウォーキングサークル「アルキ女デス」を結成。まず彼女たちが旅したのは、吉野ヶ里遺跡。そこで彼女たちは知人の考古学者の死体を発見、事件に巻き込まれる。その後も纏向-箸墓、三内丸山と、行く先々で死体を発見しては事件に巻き込まれる。彼女たちは、歴史学者=安楽椅子探偵として犯人を推理していく。
彼女たちが訪れるのは、吉野ヶ里、纏向、三内丸山と邪馬台国があったのではないか、と言われる場所。三内丸山? ピンとこないとは思うが、鯨統一郎作品なのだから、笑って許しましょう。
美女3人・旅情・殺人、2時間ドラマの王道とも言える要素がてんこ盛りの3本。ぜひ2時間ドラマシリーズ化して欲しい。
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