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2013年4月24日 (水)

『マドンナ・ヴェルデ』(海堂尊著)医学の進歩が生みだした現代の聖母は、ただ生まれてくる子どもたちのためを想う。

『ジーン・ワルツ』の主人公・クール・ウィッチ(冷徹な魔女)こと、曾根崎理恵のもうひとつの物語。彼女は母親のみどりに、日本では許されていない代理出産を依頼する。子どもができない娘を想う母はそれを受諾するが、やがて明らかになる娘のウソが、母の気持ちを変化させる。

ヴェルデとは緑のことで、タイトルは、「聖母みどり」。自分が性交したわけではなく、人工受精された娘の受精卵を子宮に入れてそのお腹の中で胎児を育てるみどりは、まさに「聖母」。しかし、医学の進歩が生みだした現代の聖母は神聖なるものではなく、ただ生まれてくる子どもたちのためを想うのみである。そのお腹の中の胎児は、自分の子なのか孫なのか、そのお腹の父親は義理の息子なのか夫なのかそれとも娘の愛人なのか、代理出産が孕んでいる問題点をこの物語は浮き彫りにしつつ、なんとかこの母と娘、そして生まれてきた子どもたちの着地点を見出そうとする。

私はこのドラマを原作より前、2011年の春にNHK総合で放送されたテレビドラマで観ている。ドラマでは、みどりを松坂慶子、理恵を国仲涼子が演じていた。ドラマは原作と設定や結末に変更が加えられているものの、みどりとみどりが参加する句会の主催者・丸山(長塚京三)との関係がより深く描かれ、他の妊婦たちの悩みもより深く描かれていた。



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