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2013年3月 6日 (水)

『この国はどこで間違えたのか ~沖縄と福島から見えた日本~』(内田樹,小熊英二,開沼博,佐藤栄佐久,佐野眞一,清水修二,広井良典,辺見庸著)もう東京との「格差」を嘆き、成長を追い続けるのはやめにしよう。

2012年は、沖縄本土復帰からちょうど40年であり、福島第一原発が稼動してちょうど40年だった。何故、日本に駐在するアメリカ軍の基地のほとんどが沖縄にあるのか、何故、原子力発電所が東北や裏日本に集中しているのか、沖縄と福島に共通項はあるのか違いはどこなのか、を現代を代表する論客たちへのインタビューから明らかにしようとしている。

内田樹さんは、沖縄の基地問題は、アメリカの軍事戦略という文脈で語られるとして、言葉には出していないが、「どうしてあなた方ジャーナリストはアメリカに話を聞きにいかないのか?」と問いかけているかのようである。残念ながら、インタビュアーの方は内田さんが「どうして」と問題提起していることに気付いていないのか、気づかないふりをしているのか。いずれにしろ、マイクを向ける先が違うんじゃないの、と思ってしまった。

沖縄も福島も日本の高度成長の犠牲となった、という捉え方ができるかもしれない。高度成長により生じた東京と地方との格差。その格差を埋めようとして、疲弊した地方は原子力発電所という餌に飛びついた、と言うことができるかもしれない。そして、その格差が大きければ大きいほど、原子力発電所を誘致しやすかったとも、原子力発電所を誘致するために格差を広げたとも、言うことができるかもしれない。

しかし、それを支えたのは、「東京のようになりたい」「東京のように繁栄したい」という地方の悲願というべきものではなかったか。そして、その悲願は悲劇となった。もう東京との「格差」を嘆き、成長を追い続ける価値観から離れていくべきではないのか。


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