『タイムスリップ竜馬と五十六』(鯨統一郎著)山本五十六が連合艦隊司令官という器を超えたとき、奇跡が起こる。
タイムスリップシリーズの第9弾。これだけシリーズ化されているということは評判が良い、ということなんでしょうね。私は第1作の森鴎外がベストでラストだと思っていますが。
今回のタイムスリップは、現在から女子高校生が、幕末から坂本竜馬が、太平洋戦争開戦前夜にタイムスリップするというもの。2人は連合艦隊司令官・山本五十六と出会う。未来から来た女子高生は日本が負けることを知っており、山本五十六に戦争回避を訴える。3人は団結し、戦争回避に向けて動き始めるのだが、、、
彼らが「開戦やむなし」と凝り固まった東條英機などの軍部をどう説得していくか、が話のポイントなのだが、まさかの大逆転のキーパーソンは、山本五十六。かれが、連合艦隊司令官という器を超えたとき、奇跡が起こる。
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