« 『会田誠展: 天才でごめんなさい』 騒動を巻き起こしてこそ、天才?! | トップページ | 『グッモーエビアン!』(吉川トリコ著)この小説に流れるのは、受け入れるという愛のカタチ。by麻生久美子 »

2013年2月 7日 (木)

『辺境ラジオ』(内田樹,名越康文,西靖著) 「元気」に生きるよりも、「ご機嫌」に生きよう。

アメリカではなく日本、東京ではなく大阪、そしてテレビではなくラジオという「辺境」だからこそ見えてくるもの。毎日放送の西靖さんを進行役に、内田樹さん、名越康文さんがざっくばらんにいろいろなことについて語っています。ラジオ収録の喋りを文字に起こして本になりました。話題は、階層社会、ウィキリークス、政権交代、東日本大震災、原発事故、民主党迷走、祈りの力、ポピュリズム、等と多岐に渡ります。

その中でも、特に面白かったのは、まず「うめきた大仏」の話。うめきたの再開発に大仏を建立してはどうか、という海野つなみさんのアイディアから話が盛り上がっていました。政教分離の原則から自治体が大仏を建立するのはできないそうですが、かっては大仏建立は国家事業でもあったのですね。そこには「祈り」というものがこめられていたわけで、今こそ、日本人には「祈り」の力が必要なのかもしれません。

もうひとつ、面白かったのは、「大阪が元気がない」「大阪を元気に」という言い方への違和感。元気がない、ということで言えば、大阪だけでなく、東京以外の地方はどこもかしこも元気がない。そして、元気になる=ビルがいっぱい建つ(景気が良くなる)という考え方も、これからの日本の人口構成を考えれば、そんなの出来っこないのに、昔ながらの成長戦略が声高に叫ばれ続けている虚しさ。

これからは、「元気」に生きるよりも、「ご機嫌」に生きようとする方が良いんじゃないだろうか。3人の喋りを聞いていると(正確には読んでいると)そんなことを思ったりもします。



blogram投票ボタン

人気ブログランキングへ

« 『会田誠展: 天才でごめんなさい』 騒動を巻き起こしてこそ、天才?! | トップページ | 『グッモーエビアン!』(吉川トリコ著)この小説に流れるのは、受け入れるという愛のカタチ。by麻生久美子 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

フォト

他のアカウント

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

気になる、気になる

  • ざっくばらん坊 on twitter
  • amazon
  • blogram
  • 人気ブログランキング
無料ブログはココログ