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2013年2月25日 (月)

『わたしとトムおじさん』(小路幸也著) 建物も人間も、ちょっとくらいガタがきてもちょっとした手を加えれば、なんとかなるものだ。

両親が別居し、小4の帆奈(ハンナ)はアメリカから祖父のいる日本に戻ってきた。祖父の家は懐かしい建物が集まる観光施設「明治たてもの村」の中にある蕎麦屋。そこで彼女は「トムおじさん」と暮らし始める。トムおじさんと呼んでいるが、生粋の日本人、斗六。彼は元・引きこもりで、「人と接すること」が少し苦手だが、美術と建築の才能があるトムおじさんは古い建物の修復などをして生計を立てている。

建物は普通は建てられてすぐに壊されることはない。一度建てられると、何年も、何十年も、そこに建ち続ける。しかし、時間とともに、痛んできたり、ガタが来たり、手狭になったりする。それでも、それは修理したり、修繕したり、ちょっとした手を加えてやればなんとかなるものだ。人間もまた然り。

小路幸也の作品で子ども目線で書かれているものは、子どもに読んで欲しい物語なのだと思う。だから、視点が穏やかで温かく、柔らかい。そして、希望が溢れている。大人目線ではなく、子どもの目線で読むと、また違った物語として読めるのではないだろうか。



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