『ドラゴンリップ 刑事・竜めぐみの体当たり捜査』(鯨統一郎著) 主役の竜めぐみには真木よう子をぜひ。
警視庁捜査一課の美人刑事・竜めぐみが、上司の命令を無視、独断専行で捜査を進めて殺人事件を解決するミステリィ。
事件は、下戸のジャーナリストの飲酒運転による死、ロボットによるロボット技術者殺人、高所恐怖症の市議会議員の転落死の3つ。といっても、刑事コロンボ形式で、誰が何故どうやって殺したのかを読者に提示している。なので、竜めぐみがどうやって真相に近づいていき、犯人を追いつめていくか、が読みどころ、、、のはずなのだが。
それぞれの事件が『唇よ、熱く君を語れ』、『人形の家』、『ブルー・シャトウ』といった昭和の名曲に見立てられているのは著者ならでは。ネットでは、この物語を映像化するなら、主役の竜めぐみには真木よう子を、という声が多かったが、確かに、そういうイメージはあるなあ。
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