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2012年12月 7日 (金)

『引きだす力―奉仕型リーダーが才能を伸ばす』(宮本亜門著) 強制ではなく、情理を尽くしてメンバーと話し合って進む方が、目標への近道。

演出家の宮本亜門さんによるリーダー論、組織論。私たちが演劇の演出家に抱いている一般的なイメージは気難しく高圧的で「バカヤロー」と演者に罵声を浴びせ、時に灰皿を投げ付けるイメージではないだろうか。演出家というより、猛獣を飼い慣らすサーカスの団長のようなイメージだ。しかし、宮本さんは、そういうリーダーではなく、組織の目的を達するために組織のメンバーに奉仕するサーバント型のリーダーだと言える。

テレビのドキュメンタリー番組で拝見したときも、宮本さんの演者に対する接し方は、演者を尊重した接し方だった。ベテランの役者がのってきていろいろアイディアを出してくれば「面白いですね。ここはあなたに任せますから、いろいろアイディアを出してみてください」と言い、若い主演の役者が悩んでいるようであれば、その役者がなかなかそれを抜け出せないのを見て、ここぞというタイミングで声をかけていた。宮本さんは「ダメ出し」という言い方をしないそうだ。自分でノートをとり、演者に対し、「自分はこう思った。あなたはどう思う?」という問いかけをし、演者の力を引き出そうとするようである。決して自分の意見の押し付けをしない。もちろん、譲れない線もあるだろうが、強制はせず、情理を尽くして演者と話し合う、というスタイルを貫いているようでもある。

そういうスタイルは一見非効率に思えるかもしれないが、宮本さんのように組織に奉仕するようなやり方の方が、メンバーひとりひとりの力、そして組織の力を引き出しやすくなるのではないか。そして、一見遠回りのようで、結果的には組織の目標を達成する近道かもしれない。



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