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2012年12月31日 (月)

2012年の演劇: そのハチは聖者の首を欲しがり、結婚式場の控室には笑いが溢れる。

2012年をふりかえり。まず、2012年の演劇のベスト3を選んでみました。
今年は年初に「年間12本の芝居を観る」という目標を立てましたが、実際に観に行ったのは27本。2012年はこれまでの人生で一番、演劇を観た年でもありました。
(順番は順位ではなく、観に行った順番です。)


『「THE BEE」 English Version ワールドツアー 東京公演』(水天宮ピット大ホール)

平凡なサラリーマンが復讐の応酬の中で狂っていくサラリーマンを演じたのはキャサリン・ハンター。日本版では野田秀樹が演じていたが、軍配は彼女に上がる。キャサリン・ハンターは狂気が日常になる恐ろしさを見事に演じていた。
目には目を、歯には歯を、息子の指には息子の指を。敵の姿が見えないまま、復讐の応酬は続けられる。それはだんだんと朝に髭を剃るのと同じように日常になってしまう。最後に彼が勝利宣言とともに、自分の小指を斬り落そうとさんとする場面で、この劇は終わる。私はこのラストに鳥肌が立った。


『サロメ』 (新国立劇場 中劇場)
サロメは7つのヴェールを纏って踊り、そして、王に要求する。「銀の大皿に載せた、ヨカナーンの首を。」
究極の愛とは、相手の存在を滅してしまうことかもしれない。それによって、相手を永遠に手に入れることができる。愛するものの首を待ちわびるサロメの狂気。
銀の月の光に照らされた世界は、冷たい風の吹く桜の森の満開の下と同じだ。私は多部未華子に、坂口安吾の『桜の森の満開の下』の女に、いや、『夜長姫と耳男』の夜長姫に重ねた。
なんだか、とんでもないものを観てしまった。それは、多部未華子のサロメ。


劇団太陽マジック『ウェディング・ドレス』(ウッディシアター中目黒)
この舞台は、「善」で溢れていた。誰かが誰かのために一所懸命で、そして、「誰かのために一所懸命ふるまえば、それは自分に返ってくる」。だから、この舞台は幸せな空間になる。そして、嘘から出たものも、真になって、最後に現れる。天使のような可愛い姿をして。
展開のテンポがよく、とにかく面白く笑える。それでいて、泣かされる。こんなに笑ったり泣いたりする舞台は久しぶりだった。本当に涙が出た。太陽マジックという劇団も、西条みつとしさんと言う演出・脚本家も知らなかったのだが、期待以上に面白かった。
お目当てで観にいった鈴木ちささんはCHANCEの研修生をやめてしまったようだけれど、CHANCE以外にもチャンスはあるはず。彼女をCHANCEのステージで観られないのは残念だが、別の舞台で頑張って欲しい。


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