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2012年10月31日 (水)

『せいめいのはなし』(福岡伸一著) 効率化よりも「ぐるぐる回すシステムを維持し続ける」方がずっと大切。

『動的平衡』の福岡伸一が、内田樹、川上弘美、朝吹真理子、養老孟司という4人と対談。「動的平衡」が生物の世界から、経済、文学、時間、分類といった世界へと結び付けていく。まさに、「動的平衡」の世界が広がっていくような対談になっている。内田センセーとの対談では、「動的平衡」を経済活動に結び付けて「経済とは貨幣とか商品価値ではなく、ぐるぐる回すこと」であり、「ぐるぐる回すシステムを維持し続けること」こそが重要だと説く。生物の世界の「動的平衡」が人間の経済活動に結び付いた瞬間だ。

「動的平衡」とは、私なりに解釈すると「流れ」の中で平衡を保っている、ということだろう。それに対し、私の嫌いな効率主義者たちは、その瞬間、その瞬間の効率化を目指している。しかし、その効率化というものは、その瞬間、その瞬間では効率化を達成できるかもしれないが、人生という大きな「流れ」をすべて効率化することなどできはしない。もし、それを目指そうとするのならば、それはまさに、生き急いでいる、つまりは、死に急いでいることでしかない。ひとは致死率100%の生き物なのだから、生きるということの最大の効率化は、すなわち、とっとと棺桶に入ることになってしまう。
私たちにとって大切なのは、その瞬間、その瞬間の効率を追い求めることではなく、人生という大きな「流れ」を自分なりにどう平衡をとっていくか、すなわち、自分をいかにして「ぐるぐる回すシステムを維持し続ける」かということではないだろうか。


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