『都道府県の持ちかた』(バカリズム著) 都道府県に関するどうでも良い情報が満載。
私の住んでいる神奈川県がリールを付けられて散歩させられている表紙を見て、即買いしてしまった。『都道府県の持ちかた』はバカリズム氏の持ちネタで、テレビで見るとつい笑ってしまうのだが、活字にして黙読してもその面白さがいまいち再現されない。やっぱり、バカリズム氏の語りがあってこそ、面白いネタなんだろうね。
ただ、都道府県に関するどうでも良い情報が満載なのが面白い。たとえば兵庫県は「手引きのこぎりの生産量1位」だとか、鳥取県が「カレールーの消費量が全国第2位」とか。
確かに、土地の売買によって区切られたアメリカの州境と違い、日本の県境は山や川といった地形が境になっていたり、昔からの支配地の名残が残っていたりするので、都道府県の形や大きさに特色があって面白い。各都道府県の特徴をつかむには良い本かも知れない。
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