『一青窈 ツアー2012 瞬き』(2012/07/07 東京国際フォーラム ホールC) 『道案内』が『ハナミズキ』に続く一青窈の代表曲になると良いなあ。
『一青窈 ツアー2012 瞬き』
2012年7月7日(土) 18:00開演
東京国際フォーラム ホールC
1年ぶりに一青窈さんのコンサートに行ってきました。今回のツアータイトルは『瞬き』。ステージの背景が大きな瞳のようなデザインで、その瞳に様々な風景(心象風景も含む)が映し出されます。
このコンサートに先立ち、6/27にニューアルバム『一青十色』が発売されました。↓
シャッフルでアルバムを聴くひとが多いことを想定して、どの曲からでも聴けるような構成にしたそうです。たしかに、このアルバムはバラエティに富んでいて、悪く言えば1曲1曲がバラバラな印象があったのですが、なるほど、そういうことだったのですね。
このコンサートの中盤の見せ場は、昭和歌謡カバー。美空ひばりの『リンゴ追分』。まさに大熱唱でした。一青窈は歌謡曲を懐メロではなく、歌い継がれている<今>の歌として、また新たな命を吹き込もうとしているかのようです。
コンサートならではの、「イタコ」という歌も披露。これは、一青窈がスピリチュアルなひとに思われていて、ひとには見えないものが見えたり、ハンドパワーがあったりすると思われているということを歌った歌。これは、面白かった。
私の好きな『もらい泣き』は、今回はノリノリ・ヴァージョンでした。私にとってこの歌は総立ち、拍手、メンバー紹介しながら歌う歌だとは思っていないので、ちょっと残念。また、一青窈といえば、『ハナミズキ』。この歌をどこにもってくるかに注目していましたが、アンコールのラストでした。アカペラで入り、最後はマイクなしで歌ってくれました。これには満足。
そして、終盤のもうひとつの見せ場が、ニューアルバムからの『道案内』という歌↓
震災と原子力発電所の事故の対応で、私たちは、いかに日本国の政府がアテにならないかを思い知らされたのですが、政治にそういうものを期待して不平不満を言っても何も変わらないのです。それよりは、私たちひとりひとりが、誰かの道しるべになるように行動していくことの方が大切。誰かに期待するのではなく、自分が変われば、もしかしたら、自分の周りのひとたちに良い影響を与えることができるかもしれない。
『ハナミズキ』の存在があまりにも大きくなりすぎた一青窈ですが、『道案内』が『ハナミズキ』に続く一青窈の代表曲になると良いなあ、と思いました。
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