国立新美術館開館5周年 『大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年』 マティスの《赤い部屋》以外にも見どころがいっぱい。
国立新美術館に 『大エルミタージュ美術館展』を観に行ってきました。国立新美術館は地下鉄千代田線6番出口から直結。その通路上でも当日券を販売しているので便利です。
↓国立新美術館。六本木方面から来ると、こちらから。国立新美術館は吹き抜けのスペースが広くて開放的な空間なのが良いです。
↓恒例のカンバンをパシャリ。このマティスの《赤い部屋》がこの展示の目玉のひとつです。
エルミタージュ美術館は、ロシアのサンクトペテルブルクにあり、パリのルーブル美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館と並び称される世界三大美術館の1つ。ロシア皇帝エカテリーナ2世のときにヨーロッパ中の美術品を収集したのがその礎になっているのだそうです。
展示物は世紀単位にまとめられています。
16世紀「人間の世紀」
17世紀「黄金の世紀」
18世紀「革命の世紀」
19世紀「進化する世紀」
20世紀「アヴァンギャルドの世紀」
マティスの《赤い部屋》以外にも、モネの《霧のウォータールー橋》など、ルーベンス、レンブラント、ルノワール、セザンヌ、ピカソといったビッグネームの画家の作品が見られるのでかなりお得な展覧会です。ゴールデンウィーク中でしたが、あまり混雑しておらず、ゆったりと鑑賞することができました。
この展覧会に行く前、5/1に日本テレビ系で『奇跡の美術館 エルミタージュ~2枚のダ・ヴィンチと巨匠が遺した暗号(メッセージ)~』という番組が放送されていました。エルミタージュ美術館に所蔵されているレオナルド・ダ・ヴィンチの2枚の絵の真贋や、マティスの傑作《赤い部屋》は最初は違う色で描かれていたとか、エルミタージュ美術館最悪の事件からの修復作業でわかったレンブラントの代表作《ダナエ》の新発見とか、なかなか興味深い内容でした。
また、番組中、第二次世界大戦中、戦禍にさらされたサンクトペテルブルク(当時はレニングラード)からいかにして美術品を守ったのか、学術的成果を失わずに済んだのかということが語られていました。こういう物語を見聞きすると、美術についての興味が深まりますね。
美術の楽しみ方は、そういう作品に込められた物語だとか、画家の素顔だとか、謎解き・裏話的なものを知って楽しむ方法もあれば、そういうことは一切知らずにただ作品と向き合い感じるままに、という方法もあると思います。どちらが良いと一概には言えませんが、あまり教養だとか堅苦しく考えずに、もっと美術館に足を運ぶと良いと思います。ゴールデンウィークで混雑覚悟で行ったのですが、拍子抜けしたので、そんなことも思いました。
それとも、六本木ヒルズのワンピース展の方に人が流れたのでしょうか???
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