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2012年4月 7日 (土)

『あんじゅう』(宮部みゆき著)  百物語の聞き集めにより、おちかの人間関係が屋敷の外の世界に広がっていく。

『おそろし』の続編。ノベルズになったので購読。「あんじゅう」とは不思議な日本語だが、代表作『暗獣』をひらがな表記したもの。同時に、あんじゅう=安住とも読めるのがミソかもしれない。
単行本発売のときのPR映像。南伸坊さんのイラストと作者の宮部みゆきさんのナレーションという豪華版。

物語は、一度にひとりずつ一話語りの百物語の聞き集めを始めた、三島屋伊兵衛の姪・おちかを中心に回る。

第一話『逃げ水』。山の神さまに憑かれてしまった子どもの話。彼の周りでは水が干からびるという不思議な現象が起きる。

第二話『藪から千本』。双子が生まれたことから姑が豹変し、姑が亡くなった後もその呪いの言葉に憑かれてしまった家族の話。

第三話『暗獣』。紫陽花屋敷に住んでいる不思議な生き物「くろすけ」と老夫婦の交流の話。

第四話『吼える仏』。村のしきたりとそのしきたりに反抗したために嬲り者にされた男が、村に復讐する話。

変調百物語事続。第三話、第四話と繋がっている後日譚。百物語の聞き集めが三島屋の中だけでなく、外にも広がっていっている。屋敷の外にあまり出ないおちかだが、その関係は屋敷の外に広がっていっている。第三話で登場した手習所の若先生・青野利一郎がおちかのために活躍するのがなんとも微笑ましい。



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