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2012年2月 2日 (木)

『はじめての日本神話: 「古事記」読みとく』(坂本勝著) どうして古事記に「箸がお尻に突き刺さって死にました」といった不思議な記述があるのか、やっと腑に落ちました。

この本は、「古事記」の入門書として最適だ。ちくまプリマー新書なので、若いひとたちに向けてわかりやすいように書かれているのだろうが、この本を読んでいろいろと腑に落ちることがあった。

著者は、まず、何故、ひとは「神話」というものを必要とするのだろうか、という問題を提起する。私たちが生きている「いま、ここ」。その「いま、ここ」の外に広がる世界に思いをはせることは、同時に「いま、ここ」に生きる意味を問うことでもある。

この本は、まず、古事記のあらすじをわかりやすい現代語訳で紹介する。その後で、古事記で語られる、世界の始まり、天と地のつながりと別れ、自然と文明の争いと共生、といったテーマを紐解いていく。私にとって目から鱗だったのは、スサノオが粗ぶる自然であり、粗ぶる自然が自然への畏怖や祟りを駆逐し、さらに粗ぶる自然であるスサノオを根の国に追いやることで、天孫の祖であるアマテラスが君臨する、という構図。これはまさに土着の神(自然)を崇めることから天皇を崇め天皇を中心とした社会へのシフトを物語っている。最初は、暴れん坊の弟スサノオを恐れ、ベソを描いて天の岩土に隠れたりもしたアマテラスが、その後、勇ましく変貌する謎が解けた思いだ。

古事記には「箸がお尻に突き刺さって死にました」などという記述が出てくるが、何故、このような不思議な死に方が語られるのか、ちんぷんかんぷんだったのだが、この謎も解けました。興味のある方はぜひ、読んでみてください。この本は、古代史の本の中でもかなり面白いです。



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