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2012年1月15日 (日)

『没後150年 歌川国芳展』を観てきました。歌川国芳はまさに奇才。発想も構図も凄いし、ディテールも凄い。

六本木ヒルズ 森アーツセンターギャラリーに、「没後150年 歌川国芳展」を観に行ってきました。六本木ヒルズですよ。普段行かないような場所なので、ちょっとしたお上りさん気分です。

↓六本木ヒルズの52階(東京シティビュー展望室と同じ階)にエントランスがあります。
Roppongi_032

浮世絵というと、「役者絵」や「美人画」がすぐに思い浮かびますが、この歌川国芳展で目をひくのは、展示の最初の方にある「武者絵」と「説話」でした。とにかく、ディテールの書き込みがスゴイ。そして面妖な物の怪は水木しげる先生もビックリの造形。一枚の絵に物語が凝縮している濃厚さ。発想が半端なく凄い。その絵とくにかく圧倒されます。

↓『相馬の古内裏』
Kuniyoshi

源頼信の家老大宅光国と平将門の遺児で妖術を操る滝夜叉姫との対決の場面。たっぷり3枚分のサイズにこの構図。浮世絵でこんな大胆な構図ができるなんて、凄い! ついポストカードを買ってしまいました。

それを観たあとなので、逆に「役者絵」や「美人画」が物足りなく感じてしまうのですが。お上の言いつけで「役者絵」や「美人画」が禁止された後にまた面目躍如。動物をひとに見立てて描いた絵など、この絵師はあの当時でもかなり尖がっていたんでしょうね。それに、風景画では、西洋の構図などを取り入れているあたり、新しいものをどんどん取り入れようという柔軟さと先見性もあったのでしょう。こういうひとを奇才と呼ぶのでしょうね。

前期・後期で展示がほとんど総入れ替えなようなので、機会があればもう一度行ってみたいですね。


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コメント

こんにちは。

「歌川国芳展」に行ってきましたので、楽しく深拝見しました。
↓『相馬の古内裏』はほんとうにすごい作品でしたね。

私も「歌川国芳」の芸術について私なりにレブューを書いてみました。ぜひ読んでみてください。

どんなことでも結構ですから、ブログにコメントなどをいただけると嬉しいです。

この記事へのコメントは終了しました。

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