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2011年11月 3日 (木)

『おまえさん(上)』(宮部みゆき著) 江戸という時代に生きた生きるひとたちの時間をじっくりと堪能したい

「ぼんくら」「日暮らし」に続く、ぼんくら同心・平四郎を中心とした物語の続編。「日暮らし」からかなり時間が経っているため、作者の心遣いで、いきなり文庫本で出版された。それにしても、上・下巻で分厚い。かなりのボリュームである。

「王疹膏」という良く効く痒み止めの薬を売り出していた瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。本所深川の同心・平四郎は、同心の信之輔と調べに乗り出す。検分にやってきた八丁堀の変わり者“ご隠居”源右衛門はその斬り口が少し前に見つかった身元不明の亡骸と同じだと断言する。「遺恨じゃ」と。その2つの事件が重なった時、「王疹膏」にまつわる隠された事実や人間関係が浮かび上がってくる。

この作品は、宮部作品にしては珍しい「動機」が出てくる。江戸ものだからできるのだろうか。江戸の人間関係は、広く、深く、そして時間もゆったりと流れるようだ。それが上下巻でかなりのボリュームの読み物になっている。天才的なひらめきをもつ美少年・弓之助による謎解きは下巻の前半で終わるので、ミステリィとしてではなく、江戸という時代に生きた生きるひとたちの時間をじっくりと堪能したい。


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