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2011年8月22日 (月)

『人面屋敷の惨劇』(石持浅海著) 石持作品の特長である、「若い女性が場をコントロールする」展開は見事

石持浅海にとっては初の「館」ミステリィ。一時期、本格と言われるミステリィがこぞって「館」ミステリィを発表して時期があり、アイディアも出尽くした感もある。それだけに、今「館」ミステリィを書くのはハードルが高い。

(あらすじ)
「東京都西部で起きた連続幼児失踪事件。我が子を失った美菜子はじめ6人の被害者家族は、積年の悲嘆の果てに、かつて犯人と目された投資家、土佐が暮らす通称「人面屋敷」へと乗り込む。屋敷の中で「人面」の忌まわしき真相を知った親たちの激情は、抑えがたい殺意へと変容。さらに謎の美少女が突然現れたことで、誰もが予想すらしなかった悲劇をも招き寄せていく。」

物語の舞台となる「館」は「人面屋敷」と呼ばれる家。連続幼児誘拐事件の容疑者と目されていた人物が暮らす屋敷だ。そこに幼児を誘拐された親たちが乗り込んでいくところから物語が始まる。そして、その屋敷に秘められた秘密を知った親の一人が館の主を殺害してしまい、それを館の主の娘が目撃する。

合法すれすれに家宅侵入し、その上た館の主を殺害してしまった大人たちは館の主の娘によって身動きが取れなくなっていく。被害者仲間という連帯でつながれていた大人たちは分裂し、さらなる惨劇が始まる。石持作品の特長である、「若い女性が場をコントロールする」展開は見事。

人面屋敷の惨劇 (講談社ノベルス)Book人面屋敷の惨劇 (講談社ノベルス)

著者:石持 浅海
販売元:講談社
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