『大人の学校 入学編』(糸井重里、淀川長治、野田秀樹、川崎徹、荒俣宏、天野祐吉、著) 私は淀川さんほど映画を愛した映画評論家を他に知らない
これは1991年、1992年にテレビ東京系で放送され、かって『広告批評』のマドラ出版から出版されていた本の総集編の上巻。講師陣をみると、あの当時、面白いことをやっていると言われていた顔ぶれがずらり。
糸井重里さん。あの当時は彼の生み出す言葉に誰もが注目していた。彼の作りだすたった数文字が、あの当時は面白いと言われていた。
淀川長治さん。私は淀川さんほど映画を愛した映画評論家を他に知らない。かって私は『広告批評』で淀川さんとおすぎさんと一緒にしていた映画評を毎月楽しみにしていた。映画は愛、映画は洗練、そして映画は人生。
野田秀樹さん。野田さんの芝居は役者の言葉が、役者の体が躍動していた。こじつけから生まれる表層的と思える言葉が深層を表す。そんな芝居が面白かった。
川崎徹さん。あの当時は、川崎さんの作りだす不条理CMが流行りだった。今はCMが当たり前すぎてつまらない。
荒俣宏さん。このひとは今も昔も博識ですね。
![]() | ![]() | 大人の学校 入学編 (静山社文庫)
著者:糸井 重里 淀川 長治 野田 秀樹 川崎 徹 荒俣 宏 天野 祐吉 |
« 中目黒をぶらり | トップページ | 『大人の学校 卒業編』(橋本治, 杉浦日向子, 中沢新一, 養老孟司, 天野祐吉 著) 橋本治は、ハゲは男の勲章だ、と言った »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【安吾を読む】『木枯の酒倉から 聖なる酔つ払ひは神々の魔手に誘惑された話』「俺の行く道はいつも茨だ。茨だけれど愉快なんだ。」(2014.07.11)
- 『金融緩和の罠』(藻谷浩介・河野龍太郎・小野善康著、萱野稔人編)金融緩和より雇用を増やすことこそがデフレ脱却の道。(2014.07.10)
- 『ひとを“嫌う”ということ』(中島義道著)ひとを「嫌う」ということを自分の人生を豊かにする素材として活用すべき。(2014.07.09)
- 【安吾を読む】『街はふるさと』「ウガイをしたり、手を洗ったりして、忘れられないようなことは、私たちの生活にはないのです。」(2014.07.08)
- 『天災と日本人 寺田寅彦随筆選』(寺田寅彦著,山折哲雄編)地震や津波といった天災からこの国を守ることこそが「国防」である。(2014.07.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント