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2011年7月26日 (火)

『GIRLS' GENERATION』(少女時代) K-POPを「黒船」と見なさないJ-POPに未来はあるのだろうか

GIRLS' GENERATION(期間限定盤)(DVD付)MusicGIRLS' GENERATION(期間限定盤)(DVD付)

アーティスト:少女時代
販売元:NAYUTAWAVE RECORDS
発売日:2011/06/01
Amazon.co.jpで詳細を確認する

1. MR.TAXI
2. GENIE
3. you-aholic
4. Run Devil Run
5. BAD GIRL
6. Beautiful Stranger
7. I’m In Love With The HERO
8. Let It Rain
9. Gee
10. THE GREAT ESCAPE
11. HOOT
12. BORN TO BE A LADY

「MR.TAXI」、「GENIE」、「Gee」といったヒット曲を含むアルバム。期間限定版はこれらのヴィデオ・クリップもついてお得。

最初は美脚から注目された少女時代だが、音楽にも注目である。

この少女時代やKARAといったK-POPファンが、30代、40代の洋楽ファンに多いことは興味深い。J-POPは洋楽に対し10年遅れていると言われているし、K-POPはさらに10年遅れている。つまり、彼らが少年の頃に聴いた洋楽と今のK-POPは通じるところがある、ということだ。
「GENIE」、「Gee」のヴィデオ・クリップを観ると、かって80年代、90年代にMTVなどで頻繁に流れていたヴィデオ・クリップを想起させるような作りになっている。(冒頭と終わりに小芝居が挿入されるのが特徴的。)

J-POPはなまじ日本の音楽市場が大きいがために、日本国内だけを相手にしていてもビジネスとして成り立つ。世界進出というリスクを冒す必要は全くないのである。音楽もまたガラパゴス化している。
それに対し、韓国の音楽市場は日本の10分の1程度だそうだ。つまり、K-POPは韓国国内市場だけ相手にしていたらビジネスとして成り立たない。だから、K-POPはアジアや世界を相手に展開しようとする。

日本の音楽チャートも上位にK-POPが常連になってきた。しかし、それを「黒船」だと受け止める見方はあまりされない。それだけJ-POPには危機感がない。一部の熱狂的なファンに同じCDを何枚、何十枚、何百枚、何千枚も買わせて儲けるような商売が成り立つのだから、なおさらだろう。それでもミリオンセラーだと騒ぎ立てる、アホらしいことこの上ない。

J-POPがアメリカで勝負しないのは言葉の壁だと言われ続けてきたが、K-POP歌手が日本語で歌っているのを聴いていると、言葉の壁という問題は言い訳でしかないと思えてくる。J-POPはやはり日本という音楽市場の大きさに安穏として商売しているのではないだろうか。K-POPを「黒船」と見なし、リスクをとって挑戦しなければ、J-POPの未来は決して明るくはないと思えてしまう。

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