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2011年6月17日 (金)

『GOSICKsIV‐ゴシックエス・冬のサクリファイス‐』(桜庭一樹著) 神は人間というチェスの駒に、戦え、と命令する。その嵐がヴィクトリカと一弥を巻き込もうとしている

GOSICKsシリーズの短編集。クリスマス前日に行われる“リビング・チェス大会”でてんわわんやの聖マルグリット学園でヴィクトリアが様々なひとたちと出会う。

最初は、グレヴィールの初恋の相手、ジャクリーヌ。ジャクリーヌの危機を救うためグレヴィールは、ヴィクトリアの知恵を借り、その代償としてユニコーンのようなヘアスタイルをすることになったのだ。この頃、ヴィクトリアには、ひとがひとを好きになるということなど、理解できなかった。

次に出会うのはグレヴィール。グレヴィールの双子の部下が絶えず手をつないでいるのもヴィクトリアの知恵を借りた代償。

その次に出会うのはアブリル。憐れなグレヴィールは再び大切なものを守るためにヴィクトリアの知恵を借り、その代償としてさらにヘンなヘアスタイルをすることになる。

最後に出会うのは一弥。ケインとアベルの絵からブライアンとブロワ侯爵の戦いへと物語が進む。

二つ目の嵐はもう間近に迫っている。リビング・チェス大会”はその嵐の前の平和な冬のひととき。神は人間というチェスの駒に、戦え、と命令する。そのいずれかが滅びるまで戦え、と。戦って勝ったものも、いずれまた敵と味方に別れ、神の命ずるままに戦うことになる。歴史とはそれを延々と繰り返すだけ。そして、その嵐がヴィクトリカと一弥を巻き込もうとしている。

GOSICKsIV‐ゴシックエス・冬のサクリファイス‐ (角川文庫)BookGOSICKsIV‐ゴシックエス・冬のサクリファイス‐ (角川文庫)

著者:桜庭 一樹
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