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2011年5月21日 (土)

『プリンセス・トヨトミ』(万城目学著)  「トヨトミ家のプリンセス」という目には見えないものを信じてきた救い難いアホな男たちに、反骨精神と意地と人情という大阪人の矜持を見る

万城目学さんは、日常の中に潜むファンダジーを描くのが上手い作家。ファンタジーとは目に見えないもの。奈良で鹿になった男とか、京都市中で闘うオニとか、たまには化ける猫とか。この作品は、大阪という街自体がファンタジーである。400年もの間、大阪の男たちが守ってきた「目に見えない」秘密。その秘密が暴かれたとき、大阪城は赤く染まり、大阪の男たちが立ちあがる。(映画の宣伝では「大阪が停止する」だが、物語が描いているのは「大阪が立ちあがる」であり、その結果、「大阪が停止する」のである。)

近く映画が公開されるようなので、映画の予告編以上のことはここでは書かないが、「トヨトミ家のプリンセス」という目には見えないものを信じてきた大阪の「救い難いアホ」な男たち。反骨精神と意地という人情に大阪人の矜持を見ることができる。

そして、大阪の男たちを「救い難いアホ」と温かく見守る大阪の女たち。そういう寛容さも大阪の魅力なのだろう。

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著者:万城目 学
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ところで、映画版ではミラクル鳥居を綾瀬はるかが演じるそうだ。トンチンカンな役をコミカルに演じるのは綾瀬はるかにぴったりなのだが、鳥居は原作では男。原作では女の旭ゲンズブールを岡田将生が演じるという逆転をさせている。そうなると、この騒動を巻き起こした動機が変わってくるのかな。

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