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2011年5月17日 (火)

『新・日本の七不思議』(鯨統一郎著) デビュー作『邪馬台国はどこですか?』の補強版の域を出ていないのが残念

デビュー作『邪馬台国はどこですか?』の補強版、といった感じ。『新・世界の七不思議』に続いて挑むのは「日本の七不思議」なのだが、前2作と本作は趣が異なる。

これまでは、バーを舞台に、エキセントリックなトンデモ解釈をする美人の静香嬢と、それに対してフリーライターの宮田が物静かに、しかし静香嬢よりもさらにトンデモ解釈を繰り広げる(しかもどこかしら説得力がある)という展開だったのだ。しかし、今作では静香嬢と宮田の対立はなく(むしろラブラブ)で、静香嬢が宮田のトンデモ解釈を補強する役割でしかないのが、物足りなさを感じさせる。バーから飛び出して2人で各地をフィールドワークして旅しているのも、憐れなバーテンダー松永氏の登場が減る結果となり、こちらも淋しい。

『邪馬台国はどこですか?』では魏志倭人伝から邪馬台国の場所を推定した(九州でも畿内でもない場所ですよ、もちろん)のだが、本作では、天文学的な「裏付け」を行っている。ただ補強しただけなのが残念。

本作でのトンデモ解釈は、万葉集でよく登場する柿本人麻呂の正体をある歴史上の重要人物としたことと、空海のスピード出世の謎解きが面白かった。

この作家は天才的なヒラメキが持ち味だと思うので、これからもトンデモ解釈を(ネタ切れさせずに)どんどん出し続けてほしい。

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