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2011年3月18日 (金)

東京で暖房を使わない、と、東北で暖房が使えない、とでは、大きな隔たりがある

そもそも、どうして東京の電気を東北の福島で作らなければならなかったのだろう。東京で節電しても東北の被災地に電気が行き届かないのはどうしてだろう。

東京で暖房を使わない、と、東北で暖房が使えない、とでは、大きな隔たりがある。それを東京はわかっていない。

東京は地方に支えられている。電気も、食料も。支えられている、どころではない。ある意味、地方の犠牲の上に、東京が成り立っている、とも言える。大停電になると言って大騒ぎし、放射能が来るといって脅えている姿は、東京の思いあがりでしかないように思える。

それでも東京23区内は電気が供給され続けている。だから、自分たちには被害がなかったとして、東京ドームという大量の電気を使う施設で野球をしよう、などという思いあがりも生まれる。

戦後の復興期、青空のもとでおこなわれた野球はひとびとに希望を与えたかもしれない。しかし、照明灯のもと空調の利いた施設での野球が果たしてひとびとに希望を与えるのだろうか。そこまでして野球がやりたいのは、ただ、儲け損なうことを恐れているだけではないのか。そういう野球がひとびとに希望を与える、とは到底思えない。

そういっている私も、今できることと言えば、「東京で暖房を使わない」ことだけである。多かれ少なかれ、多くのひとがそういう「もどかしさ」を感じているのではないだろうか。

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