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2011年1月 4日 (火)

『カンブリア宮殿[特別版] 村上龍×孫正義』(村上龍著) 「勝算7割でも勝負せよ」。勝算9割でも遅いと勝てない

テレビ東京『カンブリア宮殿』にソフトバンクの孫正義さんが登場した回を新書としてまとめたもの。もはや孫正義さんの名前を知らないひとはいないだろう。彼は日本を代表する経営者のひとりだろう。

ただ、私はあまり孫さんのやり方は好きではない。最近のプレゼンでは、iPhoneもiPadも持っていないなんてビジネスマンにあらず、みたいな発言をされたようだが、余計なお世話、と思ってしまう。所詮はひとのフンドシなのに、とも思うが、この本にもあるように、孫さんはひとのフンドシを借りてくるのが上手い。あとはNTTが占有している周波数帯を拝借できれば、でしょうか。それだけ、ソフトバンクという会社は、その会社のインフラがぜい弱ということなのだけれど、そのぜい弱さを経営のスピードと際限ない拡大路線で補っている感じがする。だから、この会社は、コワイ。

番組でも孫さんのtwitterでの発言をソフトバンクの社員がウォッチしていて、孫さんが「やりましょう」とつぶやけば、それを実行しなければならない、というのが好意的に伝えられていたが、私は冗談じゃない、と思う。トップのそれこそ”つぶやき”に振りまわされる会社では、私は働きたくないな。

そういう即断即決、即行動というところが、孫さんの良さなのだろうが、孫さんがおかしな方向に突き進むリスクはないのだろうか、そうなったときに、あの会社は孫さんを止めたり、方向修正したりするようにできているのだろうか。孫さんは後継者の育成に着手したようだが、やや遅い気がする。このままだと商品だけでなく、人材も外から借りてこないといけなくなるんじゃないだろうか。

などと、つい批判的な見方をしてしまうのだが、「勝算7割」という考え方は素晴らしいと思う。「5分5分はリスクがありすぎて勝負しない」、「勝算9割なら遅すぎる」という考え方には、日本の大企業はもっと取り入れるべきだろう。孫さんまでいかなくとも、勝算が落ちてももっとスピードを上げて勝負しないと、日本に勝ち目はないだろう。

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著者:村上 龍
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