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2010年11月19日 (金)

『「つながり」を突き止めろ 入門!ネットワーク・サイエンス』(安田雪著) ネットワーク・サイエンスという学問はまだまだこれから、なんでしょうね

”ネットワーク・サイエンス”とはまだ聴きなれない学問だ。ひととひとのつながりや、伝染病の伝播だとか、そういうものを扱う学問らしい。

冒頭に、テロリストからそのつながりを辿って行って、まさに芋づる式にテロリストの仲間をつきとめていく、という途方もない作業が紹介されている。その理論から言うと、「友人の友人がアルカイダ」とかいう元法務大臣もテロリストのお仲間ということになるのだろうか。そういう捜査線上に、もしかしたら、あなたもいるかもしれない。

もてるひとの周りにはひとが集まる。人気のあるひとはさらに人気を獲得する。もてないひとはいつまでたってももてないし、人気のないひとが人気を獲得するのは難しい。ネットワークの世界では所謂「勝ち組」「負け組」の二極分化を起こす。もっとも、それを「勝ち組」「負け組」と言いたてているのは、自分が「勝ち組」だと思っているひとたちばかりだが。

類は友を呼び、朱に交われば赤くなる。ポジティブなひとのまわりにはポジティブなひとが集まってくるし、ネガティブなひとのまわりにはひとが集まらない。同じ興味や趣味をもつひとはグループを作りやすいし、そういうものをもたないひとはひとりになりがちだ。悪い仲間と付き合いだすと、自分の振る舞いも悪くなるし、良い仲間と付き合いだすと、自分のふるまいも好転する。

ひととひととのつながり、つまりネットワークはそのひとを規定する。そういうネットワークの構築、”ひきよせ”をするのは、そのひとがそういう要素を持っているからにほかならない。

面白い例えは、知人の知人を辿っていくと、何人でケビン・ベーコンに辿り着くか、というものだが、しかし、かといって、自分はケビン・ベーコンの知人と名乗れるのかどうか、は微妙である。

この本は、ネットワーク・サイエンスという学問がありますよ、というアピールにはなるだろう。しかし、まだ、ネットワーク・サイエンスという学問が、どういう方向に進んでいくのか、良くわからない。コンピュータや数学を使ったシミュレーションで、つながりを数値化しようとしているのか。

しかし、点と点を線で結ぶことができても、それは太線なのか細線なのか破線なのか、赤色なのか黒色なのか、矢印がついているのか、それを数値化することができるのか、また、それにどんな意味があるのか。

そして、そうして苦心して点と点を線で結んだとしても、それは”その瞬間”の状態でしかない。ネットワークは刻々と変化していく。その変化にどう対応していくのか。

この分野はまだまだこれからなんだろうな、ということだけは、この本で判った。

「つながり」を突き止めろ 入門!ネットワーク・サイエンス (光文社新書)Book「つながり」を突き止めろ 入門!ネットワーク・サイエンス (光文社新書)

著者:安田 雪
販売元:光文社
発売日:2010/10/15
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