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2010年10月 7日 (木)

『ガラスの仮面 45』(美内すずえ著) 果たしてこの21世紀の世に、”スポ根”ドラマが受け入れられるものであろうか

『ガラスの仮面』も45巻。紅天女の”試演”に向けて、マヤと亜弓は”稽古”中である。そう、”試演”の”稽古”中である。このままずっと”試演”のための”稽古”を続けるんじゃなかろうか、というくらいに、話のテンポが遅い。とにかく、作者の存命のうちに、この物語を終わらせてもらいたい。この『ガラスの仮面』という物語を追い続けている熱心な読者の思いは、それに尽きるのではなかろうか。かくいう私もそのひとりである。

この巻の冒頭、マヤは”魂のかたわれ”について尋ねたくて、月影先生のもとを訪ねるが、そこには”紫のバラのひと”が。そして、例のごとく、マヤは”紫のバラのひと”とは結ばれないと思いこんでしまう。マヤの稽古は、新宿の副都心に稽古場を移す。南北朝の古のひとたちも、その当時の”現代人”。マヤは確実に紅天女の世界に近づきつつあるようだ。

一方の亜弓。前巻の終わりで、目が見えなくなる、という最大の危機が亜弓をおそった。それでも稽古を続けようとする亜弓。視力がほとんどない中、ついに亜弓の母、歌子が参戦。亜弓に稽古をつける。それは、月影先生も真っ青のスパルタぶり。

『ガラスの仮面』は、少女マンガ版、スポ根(スポーツ根性)ドラマである。21世紀の世にあって、果たして、ここで描かれるスポ根ドラマが、新しい読者をひきつけられるのだろうか。果たして、スポ根は若い読者にアピールし、支持を得られるのであろうか。これはある種の挑戦のように思える。

今月には、46巻も発刊されるようだ。とにかく、話をどんどん前に進めていただきたいものである。

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著者:美内 すずえ
販売元:白泉社
発売日:2010/09/30
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