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2010年8月10日 (火)

『完本 聖徳太子はいなかった』(石渡信一郎著) 歴史の真相に近づく道は、疑しきをバサバサと捨てていき、コツコツと証拠を積み上げていくしかない

1992年に発表された『聖徳太子はいなかった』をその後の研究などでわかったことを追加し、誤りを正したもの。大きな違いは、聖徳太子という虚像を作りだしたのは、天武天皇ではなく、藤原不比等としたところか。

前にも書いたが、古代史の研究は、タンテイの仕事である。タンテイの仕事には先入観や偏見、予断は許されない。それらはものごとを見誤るもとになるからだ。

日本は単一民族国家とし、天皇家は万世一系であるとし、聖徳太子は存在したとする。

しかし、それが揺らいだことにより、我が国の誇りが失われるわけでも、天皇家の名が穢れるわけでも、ない、と私は断言する。

飛鳥時代は、記紀以外の書物を失くしたということもあるだろうが、文字が残っていない。考古学にも限界がある。その中で、疑しきをバサバサと捨てていき、コツコツと証拠を積み上げていって真相に近づいていくしかない。

完本 聖徳太子はいなかった (河出文庫)Book完本 聖徳太子はいなかった (河出文庫)

著者:石渡信一郎
販売元:河出書房新社
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コメント

どうしていまの古代日本史の大学の先生は 物語 記紀を信じるのでしょうか?
でも所詮、物語で、そのなかから 真実のみを拾い上げた真の歴史研究者さんこそ 石渡信一郎教授です。
飛鳥は アスカラ【大東加羅】 の ラが 落ちたものだなんて。。極上の推理ですよね。
東大か京大は 石渡教授を古代史の教授に ただちに推挙し
教授の本 『日本古代王朝の成立と百済』をテキストで 講義をすべきです。 
悲しいです。真実でないことをマークシートして 大学入試で通るなんて、、、
でで、その説を普及されている林順治先生も偉大です。『アマテラス誕生』を図書館で 読んでよかった。そして、『日本人の正体』も。
石渡&林コンビは理論的な推理を伴った頭を使う真実追究だから 絶対に楽しい。
40人が 実は16人程度だったけど、じいさんたちのほんとのことが知りたいよね 愛子さま !!!
みなさん 林先生&石渡教授を応援しましょう。

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