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2010年8月27日 (金)

『ジーン・ワルツ』(海堂尊著) 地方の産婦人科医療は壊滅的。状況を打破するにはそれ相応の戦略と覚悟が要る

人呼んでクール・ウィッチ、産婦人科医・曾根崎理恵が、産婦人科医療の最先端で、逞しくもしたたかに戦う姿を描いた物語。特に地方の産婦人科医療は壊滅的とも言われており、こういう状況を作り出した厚生労働省に対する批判的なメッセージ色が強い作品になっている。

タイトルは、DNA配列のベースとなる塩基の3つの組み合わせからとっている。生命の源はワルツを踊る、というわけだ。

しかし、そのワルツは華麗なものでは決してない。子どもを望まないカップルが妊娠し、子どもを望んでもなかなか子どもに恵まれないカップルもいる。お産は安全か、と言われれば、必ずしもそうでもない。万に一つの難しい症例を救えなかった医師が逮捕されるに至っては、産婦人科医を続けよう、産婦人科医になろう、という気運も削がれる。これだけ少子化が問題視されているにも関わらず、お役人は会議室にこもり、アンケートの結果に一喜一憂しているだけ。

そのような状況を打開するためには、倒れるまで最前線で戦い続けるしかない。クール・ウィッチは、そのうちには熱いモノをもっている。それは、”覚悟”という言葉がふさわしい。

因果応報という言葉がある。しかし、因果がわかるのは、いつも未来である。後先考えずに走るしかないのかもしれない。しかし、それにはそれ相応の戦略と覚悟がいる。

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著者:海堂 尊
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