『告白』(湊かなえ著) 映画がスゴイ映画だったので、原作本を読んでみた
映画『告白』はすごい映画だったので、原作本を読んでみた。
愛する者を奪われた無念は、その愛する者を奪った者にそれが愛する者を奪わされる、という形で復讐される。そして、それが、くだらない理由でひとの命を奪った者への”更生”の第一歩である。なーんてね。
怖い話だ。
ひとは誰かに認めてもらいたいと思う。しかし、自己顕示欲ばかりだと、結局、誰も認めてくれないし、何故認めてくれないんだ、というイライラが破滅的な行動に向かわせる。
誰かに認めてもらいたいならば、まず、自分が誰かを認めることから始めることだ。尊敬こそが、よりよい人間関係を作る。
![]() | ![]() | 告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
著者:湊 かなえ |
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映画→原作
同じ流れ(笑)
原作は、実は「よく出来たサイコホラー」でサラっと読める。
サイコパス対復讐鬼みたいな。むしろ軽め。
映画のずっしり感はすごい。所々に、無視して通れない楔を打ち込んで、観る者の思考を金縛りにする。
例えば、あの慟哭。
例えば、あの逆回転(『アレックス』で使われた手法概念ではあるが)。
例えば、「なーんてね」。
投稿: アビィ | 2010年7月24日 (土) 00時18分